【オートレース】森且行、最終日は3着 もがき続けた5日間「地元に戻って、また」~飯塚G1開設68周年記念レース
本来ならば滑る症状は悩ましい問題となるが、今回ばかりは“兆しのスリップ”となった。 オートレーサーの森且行(50)=川口・25期=は17日、福岡県飯塚オートレース場でのG1「第68回開設記念レース」最終日・第4R「一般戦」に出走。8車立ての大外からレースを開始して、じっくりと前を追いかける展開に。 一番時計となった試走3秒29の足でポジションを上げて行き、先に抜け出した辻大樹に勝利は譲ったが、最後は3着でゴール線を走り抜けた。 前日の4日目・第8Rでは、ハンドル、腰回りがフィットせず、あえなく最下位の8着に敗れたが、この日は納得できなかった箇所をどうにか修正して、状態を上向かせた。「いやあ、やっと車を抑え込めるようになりました。リョーチン(同期の岩崎亮一)にまたがってもらって、まだまだではありますが、少しは良くなりました。抑え込めるようになったから、タイヤが滑ったからね。抑え込めていないと、どのタイヤを履いても(圧力を掛けることができないので)滑らなかったから」 1着ゴールはならなかったが、前日惨敗からの立て直しにはアシストした岩崎も森に向かって笑顔で「すごいじゃん!」 そして、ロッカーで談笑することが多い篠原睦には「次は大丈夫だよ!」と兆しをつかめたことを笑顔で伝えた。 「まるで自分の車じゃないみたいだよ」とうめき、もがき続けた今シリーズは5日間を戦い抜いて5、3、7、8、3着の成績に終わった。「飯塚のことは頭から捨てて、地元に戻ってまた数値を測ってみます」 最後は優勝戦に出走する緒方浩一に向かって「ハイ!コ~チャン!頑張って!」とVを狙う後輩をスマイルで激励して、後片付けへと入った。 次回はスーパースターフェスタ(27~31日、川口)へ出走する予定。2024年最後で有終の美を飾ることができるか。ホームコースに戻って巻き返しを狙う。
報知新聞社