純烈、脱退した2人も登場した初の日本武道館公演 有言実行で夢をかなえてきたさまを目の当たりに
<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム> 4人組歌謡コーラスグループ純烈の初の日本武道館公演を取材した。デビュー14年目で実現した公演は、純烈の懐の深さと、これまで有言実行で夢をかなえてきたさまを目の当たりにした。 中盤からは、結成からこれまでをVTRや寸劇風で振り返りながら進んでいった。デビュー曲「涙の銀座線」が始まると、16年に脱退した林田達也さん、19年に脱退した友井雄亮さんが、ステージにせり上がりながら登場した。 周囲の観客からは「ホント!?」「うそー!」など、驚きの声が次々に上がった。ほかにも初期曲を披露し、パフォーマンスすると、2人のキレキレぶり、軽やかさにさらに驚きの声が上がった。林田さんは宝石デザイナーに、友井さんは大阪で焼き肉店の店長を務めているという。 リーダー酒井一圭が「純烈もそれぞれの時代があった」と涙ぐむと、白川裕二郎が「リーダー、しっかりしろ!」と声がかかり、会場が温かい拍手と声援に包まれた。 終演後の取材で、酒井は、林田さん、友井さんの出演に触れ「2人を武道館に出したいとは、自分からは口が裂けても言えなかった」としたが、脚本、演出を手がけるスタッフらが気持ちをくみ取ってくれたという。酒井は「台本を見て、お客さんが一番喜んでくれることを考えてくれたんだなと思いました」と感謝した。友井さんに不祥事があったことにも触れ「事件の直後は一切会わずやったんですけど、焼き肉の勉強してると聞いてた。2年半後に焼き肉店が安定した時に行き、大阪の公演の時は物販でも来てくれた」と話した。 22年末に脱退した小田井涼平は大阪での生放送のため出演できなかったが、公演直前にはX(旧ツイッター)に「純烈、初武道館おめでとう 大阪から応援しとります」と祝福をつづっており、メンバーのきずなを感じさせた。 今後の夢も語ったメンバー。海外や、フジロックフェスティバルでのトリ…などというワードも飛び出した。結成時にNHK紅白歌合戦出場を夢に掲げ、実際にかなえてきた。今年は7年連続での出場が決まっている。次の大きな夢をかなえる姿をファンも楽しみにしているだろう。【小林千穂】