“1.5倍の大幅値上げ”の衝撃…オリーブオイルを買う前に知っておくべき3つの事実
オリーブオイルはすべて良質、健康に良いオイルとは言い切れない
“オリーブオイルはヘルシーで健康に良い”というイメージを抱いている方は少なくないでしょう。 すべてが間違いというわけではありませんが、今回を機にオリーブオイルについて正しい理解をしておくと、今後の活用シーンや健康を考える上では有効です。ここではあえて、オリーブオイルを闇雲に健康オイルと解釈しないために、客観的事実を3つ整理してみました。
①オリーブオイルはオメガ9系であり、必須脂肪酸ではない
私たちが口にする油脂類を構造的に分類すると、いくつかのグループに分けることができます。 オメガ3、6、9というワードを耳にしたことがあるかもしれませんが、ここでは手短に言えば現代人はオメガ6系(サラダ油、コーン油、ごま油など)の摂り過ぎで、オメガ3系(アマニ油、えごま油、魚の脂など)を積極的に選ぶことが推奨されています。 オリーブオイルはオメガ9系に属し、多く含まれるオレイン酸には生活習慣病や便秘予防の効果があります。 しかしながら体内で合成することができるため、必須脂肪酸(体内で作ることができないため、食物から摂取する必要がある)ではありません。
②安いオリーブオイルには要注意
オリーブオイルは他のオイル同様に、摂り過ぎは肥満などにつながります。 実は私たちが1日に必要なオイル量は、体重(kg)を2で割り、単位をgにすれば簡単に計算することができます。例えば体重50キロの人では25グラム(大さじ2弱)ということに。 この量、想像以上に少量ではありませんか? これを知れば、オリーブオイルを少しでも大量に安く買おうという発想は和らぐかもしれません。 また、安いオリーブオイルにはそれなりの理由があります。 例えばイタリア産と記載されているオリーブオイルが必ずしもイタリアで栽培・搾油されたものではなく、ボトリングされているだけの可能性が。酸化対策が十分に施されていない非遮光容器も要注意です。 どこまでこだわるかは人それぞれですが、健康を重視するなら製品ラベルをよくチェックして、農園や栽培方法、搾油方法、輸入方法などが明確なものを選ぶのが賢明です。