子どもの笑顔がやりがい おもしろ科学工房 高校生4人がスタッフに【長野県飯田市】
実験や体験を通して子どもたちに科学の面白さを伝えている「南信州おもしろ科学工房」のスタッフに本年度から高校生4人が加わり、子どもと関わる楽しさを感じながら活動している。 4人はいずれも高校1年生で長野県飯田市鼎中学校の同級生。中学3年の頃に校内のボランティア募集のチラシを見て参加した。 1年間はボランティアとして毎週日曜にかざこし子どもの森公園(同市丸山町)で開かれる理科実験ミュージアムでスタッフのサポートを行い、4月から正式なメンバーとなった。 スタッフとなって初めての活動となった5日の理科実験ミュージアムは、ゴールデンウイークのため大規模に開催。ブースごとでさまざまな実験を提供し、高校生はもの作りを手伝ったり、実験の仕組みを教えたりして子どもたちと交流した。 飯田高校の生徒と下伊那農業高校の生徒は、手作り皿回しを作るブースで子どもたちの作業をサポート。2人は簡単な言葉を使うよう心掛けているといい「実験に成功したときの子どもたちの笑顔を見ると自分もうれしくなる」とやりがいを語った。 飯田女子高校の生徒と下農高の生徒は保育士を目指しいている。「子どもとの接し方や分かりいやすい伝え方を勉強できる貴重な機会」と捉え「今後もできるたけ参加したい」と話していた。 三浦宏子代表(67)は「高校生は子どもたちと年代が近く、お姉ちゃんのような感覚で気軽に話ができる。昨年からほとんど毎週参加してくれていて助かっている」と感謝していた。 おもしろ科学工房は2001年に設立。57人のスタッフが理科実験ミュージアムのほか、学校などに出向く出前実験教室を行っている。