【明日の金ロー】恐竜は快速チーターを上回った?「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」
31日の金曜ロードショー(後9時)は「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」(2022年)が、放送枠を35分拡大して地上波初放送。3週連続の「ジュラシック・ワールド」放送の第3弾となる。 物語の舞台は、「―炎の王国」(18年)から4年後。前作で世に放たれた恐竜は世界中に生息するようになったが、「完全なる共生」までには至っていなかった。そんな中、恐竜の保護活動を続けるオーウェンとクレアは、クローンの少女・メイジーと人里離れた山小屋で暮らしていた。ある日、オーウェンは「ジュラシック・ワールド」で調教をしていたブルーと再会。ブルーは子供を連れていたが、メイジー共々何者かにさらわれてしまう。 一方、古植物学の博士であるサトラーは、グラントと共に恐竜を集めて研究をしているバイオテクノロジー企業・バイオシンの裏にひそむ陰謀を探っていた。2人は同社の信頼を得ているマルコムの力を借り、陰謀を暴こうとする中でオーウェンたちと力を合わせることになる…。 シリーズ1作目の「ジュラシック・パーク」(1993年)で活躍したグラントらと「―ワールド」の主人公であるオーウェンらの”合体”が実現したことは、ファンへの大サービス。登場人物が増えたことで若干ストーリーが駆け足になっている部分はあるが、シリーズ最終作にふさわしい「勢ぞろい」といえるだろう。 今作では街の中に「当たり前」に恐竜がいるという設定のため、アクションシーンも街中で展開される。オーウェンとクレアは恐竜と壮絶な「追いかけっこ」をすることになるのだが、その時に記者が気になったのが「恐竜ってこんなに長時間、走り続けることができるの?」ということだ。 ほ乳類で最速と言われるチーター(最高時速は120キロ!)は、2秒ほどで時速70キロに達することができるが、マックスのスピードを維持できるのは10~20秒ほど。距離でいうと数百メートルでしかない。ところが本作で登場する恐竜は、車やバイクを追いかけて明らかに数キロは走っているように見受けられる。 体の大きさを考えると、とてもスタミナが持ちそうにはないのだが…。もっとも、それも「遺伝子操作をしているから走れるんだよ!」と言われてしまえばそれまで。ちなみに、ブルーのモデルとなっているヴェロキラプトルの走るスピードは、40~50キロほどだったとされている。(高柳 哲人)
報知新聞社