届いたジョッキをみてニヤリ…お酒も料理もボリュームたっぷり! 義父から屋号と秘伝のタレを引き継ぎ開業 調布駅「鳥勝」
【鉄ドル・伊藤桃 “ぐう渋”居酒屋の旅】 東京・調布のお気に入りスポットは、駅から徒歩数分の歓楽街「百店街」。約100メートルの路地に新旧さまざまな飲食店が並ぶさまは、どこか懐かしい。その中の「鳥勝」さんは、半テラス席ともいえるテーブル席にまでお客さんでにぎわう、活気あふれる人気店です。平日20時、月曜日ということもあり、この日は運よくカウンターに滑り込めました。 まずはハイボールを注文したのですが、届いたジョッキをみてニヤリ。中と外で分かれているタイプですが、ジョッキの半分までお酒が入っています。実にありがたい。 大サービスなのはお酒だけではありません。続いて届いた「牛すじと大根の煮込み」はまさに山盛り!! ボリュームたっぷり、大ぶりな大根と牛すじに思わず歓声が上がりました。もちろん、串焼きも同じく大ぶり、かつジューシー。つくねにいたってはなんと串が4本も必要なほどのボリュームです。 このボリュームたっぷりの焼き鳥、そして煮込みは大将が修業をしていた西荻窪の「よね田」がルーツ。そしてこの「鳥勝」という屋号は、大将のお義父さまから継いだものだそう。「鳥勝」はもともと三鷹の団地に店を構えていた老舗の焼き鳥で、その〝ぐう渋〟な雰囲気にホレた大将が、秘伝のタレとともに屋号を引き継ぎました。 新しいけれど、どこか〝懐かしい〟。この街の魅力そのままの一軒で、心もおなかも満たされた夜でした。 =木曜日掲載 「鳥勝」は東京都調布市布田1の49の25(042・444・1729)。 ■伊藤桃(いとう・もも) 鉄道アイドル、タレント。3月11日生まれ、青森県出身。青山学院大学文学部卒業。JR全線完乗した乗り鉄。渋い居酒屋めぐりも趣味。FM狛江「伊藤桃の小田急全駅ものがたり」(毎月第3、5日曜)に出演。ヴィレッジヴァンガードサイトでコラム連載中。著書に「小田急全駅ものがたり」「桃のふわり鉄道旅」。頑張る居酒屋をインスタグラムでも応援中だ。