ジョジョ・荒木飛呂彦氏が手掛ける、2mの巨大作品が大阪駅に「良いことが起きますように」
漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの作者・荒木飛呂彦氏が手掛けたアート作品『THE FOUNTAIN BOY』が7月29日、大阪駅西側地区で公開された。公開セレモニーに登壇した荒木氏は、初のパブリックアート作品に対し「光栄」と笑顔をみせた。 【写真】美しい…お披露目されたアート作品 ■ 大阪の新・待ち合わせスポットなるか、2mの巨大作品 JR大阪駅西口直結の「イノゲート大阪」の7月31日の開業に合わせ、大阪駅西側地区にアート作品を展示するプロジェクト「WARP(WEST ART PROJECT)」の一環として公開された同作品。1階「水の路」に設置されている。 『THE FOUNTAIN BOY』は、かつて大阪駅のシンボルとなっていた「噴水小僧」をテーマに、荒木氏の独特のタッチと世界観で描かれた直径2mの球体ステンドグラス作品。デザインには『ジョジョの奇妙な冒険』でおなじみの「スタンド」も7体描かれている。 この作品について荒木氏は、「パブリックアートは初めてで光栄に感じた。噴水小僧というのはパブリックなイメージ。噴水には、水が蒸発してまた天から降ってくる、循環という自然現象のイメージがある。『スタンド』も自然の見えない力を絵にしたものなので、それが絶対に必要だと思って散らばせた」とコメント。 また、描かれたスタンド7体を選んだ理由には「パワーが強い順番。あとは『ノーベンバー・レイン』という雨を降らせるスタンドが、噴水で水を降らせているというイメージです」と笑顔で答え、「ここを通る人の癒しであり、希望であり、これからの幸運へのパワー。待ち合わせのときに良いことが起きますように、という願いで描かせていただきました」と続けた。 「WARP」では『THE FOUNTAIN BOY』のほか、5組のアーティストが手がけた作品を「イノゲート大阪」1・2階で鑑賞することができる。 取材・文・写真/上地智