柴咲コウ、フランス語で演技も思わず「ヨイショ!」でNGに「踏ん張る時には大事なキーワードなんです」
女優の柴咲コウが14日、都内で主演映画「蛇の道」(黒沢清監督)の初日舞台あいさつに共演のダミアン・ボナール、西島秀俊、青木崇高らと登壇した。 1998年に日本で公開された黒沢監督の傑作映画をセルフリメイク。フランスのシネフランス・スタジオ、日本のKADOKAWAによる共同製作で26年の時を経て企画が実現した。何者かに娘を殺害された父親(ダミアン・ボナール)が復讐(ふくしゅう)に燃えるサスペンス。柴咲は父親の復讐を手助けする謎めいたパリ在住の精神科医・新島小夜子(にいじま・さよこ)を演じた。 撮影の半年前からレッスンを受けて習得したフランス語はレベルが高く、現地スタッフをうならせた。ほぼ全編、フランス語で演技をしたが、重い荷物を持ち上げる際に思わず「ヨイショ!」と言ってしまい、NGになったという。「踏ん張る時には大事なキーワードなんです」と言い訳すると、黒沢監督は「柴咲さんらしいので、残そうと思いましたが、切りました」と明かした。 途中でボナールが場内にサプライズ登場すると、柴咲は目を見開いて大喜び。フランス語で「お久しぶり!」と呼びかけ、ハグを交わした。ボナールは「日本の大監督と仕事をして、大女優と大俳優と映画に出られたのが、最高の気分」と喜んだ。黒沢監督は「3か月、パリで暮らして、ただ映画を撮っただけでなく、人生の貴重な時間になった。クランクアップで最高の幸せを感じた」と満足げに語った。
報知新聞社