「かわいい」と秦基博にときめくクミコ 大人の恋歌をステージで初コラボ
歌手のクミコが24日、EXシアター六本木(東京都港区西麻布1)で「クミコスペシャルコンサート 2016」を行った。クミコwith風街レビュー名義で発表した新曲「さみしいときは恋歌を歌って」をシンガーソングライター秦基博と共にコンサートで初披露した。 秦とは初のコラボで、同曲では作曲とコーラスとして参加している。
コンサートは2部構成で、1部はゲストでも登場した音楽プロデューサーの松本隆の作品を集め、2部は「愛の賛歌」や「コメディアン」などクミコの得意のシャンソンナンバーに加え、故永六輔やつんく、中島みゆきなどが手がけた話題の楽曲を披露した。 1部の後半に松本がクミコに呼ばれ、客席から登場するというサプライズな演出があった。松本との本格的タッグは16年ぶり。軽妙な恋の話や作品に寄せた思い、新しいアルバム制作などについてほのぼのと語られた。松本が手掛けたクミコの初アルバム「AURA」は不幸で日陰で生きる主人公がたくさん登場していたが、次回作では堂々と胸を張れる中高年の恋の作品に期待してほしいと話していた。 秦は1部の最後に登場。「秦さんのコンサートは女の子が99%、すごいモテてているんですよ」とクミコ。すると秦は「今日も女の子が99%」と熟年が多い観客席に向けてリップサービス。 クミコはしきりに秦をかわいいと絶賛し、「ステージでは顔に何か塗らなきゃいけないんですけど、取っちゃうとキューピーさんみたいでほんとにかわいい」と言って、会場を沸かせた。「あまり共感を得ていないようですよ」と秦が言うと、女性客からは「かわいい」との声援があがった。 そんな楽しい掛け合いのあと、クミコは「さみしいときは恋歌を歌って」を歌い、秦はコーラスを担当。秦らしい繊細で優しく少し複雑な旋律に、大人の恋のはじまりにハッピーエンドを予感させる松本の歌詞が美しく彩った。 迫力と安定感と繊細さ、すべてを兼ね備えたクミコの歌に、人生の酸いも甘いも体験したちょっぴり自虐的な卓越したトークがコンサートを盛り立てた。