ロシア、近く南部で戦術核演習 国防省が発表、欧米やウクライナを威圧
ロシア国防省は6日、非戦略核兵器(戦術核兵器)を運用する部隊の任務遂行能力を高めることを目的とした演習をプーチン大統領の指示で近く実施するとし、準備を開始したと発表した。演習にはウクライナに接する地域を管轄する露南部軍管区のミサイル部隊のほか、航空機や海軍艦艇が参加するとしている。 戦術核は戦略核より小型で威力が低く、局所的な戦場での使用を想定した核兵器。核を実戦使用する可能性を示唆することで、欧米諸国に対ウクライナ軍事支援を停止させ、ウクライナに抗戦を断念させたい思惑だとみられる。 露国防省は演習について「欧米諸国の高官による挑発的な発言や脅威に対し、ロシアの領土的一体性と主権を断固守るためのものだ」と主張した。「非戦略核の準備と使用に関し、実践的な習熟に向けた一連の措置が実施される」としているが、具体的な内容は不明だ。