国内地銀初のイメージキャラ「トムとジェリー」 まもなく引退 みちのく銀行(青森県)、統合で終了
45年にわたり、みちのく銀行のイメージキャラクターを務めてきた「トムとジェリー」が、来年1月の青森銀行との合併に伴い、その役目を終える。 みち銀によると、トムとジェリーが同行の金融商品に登場したのは1980年1月。個人との取引拡大を進める中、小学生らをターゲットに、お年玉を預金する商品として「トムとジェリーの通帳」の取り扱いを始めた。国内の地方銀行でキャラクターを採用したのは初の取り組み。多くの世代に好評だったことから、その後はキャッシュカードなどのデザインにも使われた。 キャラクター選考を巡っては、当時絶大な人気を誇っていた漫画のキャラクターやアイドルなども候補に挙がったという。その中から「ネコのトム」と「ネズミのジェリー」の掛け合いで、世界中に愛されていたアニメ作品のトムとジェリーに白羽の矢が立った。 青銀では過去にスヌーピーを採用し、その後はオリジナルのaomo(アオモ)がキャラクターを務めてきた。両行は、来年1月に誕生する「青森みちのく銀行」の公式キャラクター「amipull(あみぷる)」にバトンを託す。 みち銀の担当者は「世代を問わず多くのお客さまに愛され、当行の発展と共にたくさんの思い出を残してくれました。長年連れ添ったキャラクターとお別れするような寂しさもありますが、これからはamipullに代わって、より一層多くのお客さまに寄り添い、地域を元気にする銀行を目指します」とコメントした。