松本人志が声明で真っ先に触れた「物的証拠なし」 文春が強調した「お詫びの公表」
お笑いコンビ「ダウンタウン」松本人志の〝文春裁判〟で8日、大きな動きがあった。 週刊文春は昨年12月、松本が過去の会食で女性に肉体関係を迫ったことなどを報じた。これを受け松本は1月、発行元の文藝春秋などに対し5億5000万円の損害賠償と訂正記事を求める訴訟を起こした。 【写真】照れくさそうに肩を組む松本と浜田 松本はSNSなどで徹底抗戦を宣言。次回裁判は11日の予定だったが、この日、松本側が訴状を取り下げたことがわかった。その上で松本側、文春側がコメントを発表。双方の文面を見比べると…。 まず松本側が真っ先に触れたのは、一連の行為に関して「強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました」という点。その上で「裁判を進めることで、これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をお掛けすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることといたしました」と訴状取り下げに触れた。 問題となった会食については「松本において、かつて女性らが参加する会合に出席しておりました」と認めた。そして「参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます」と謝罪した。 一方の文春側は「文春オンライン」上で竹田聖編集長の名で声明を発表。訴状取り下げの舞台裏について「原告代理人から、心を痛められた方々に対するお詫びを公表したいとの連絡があり、女性らと協議のうえ、被告として取下げに同意することにしました」と説明。あくまで松本側からのアクションであり、その際に「お詫びの公表」を提案されたことを明かした。この言葉通り、松本側の声明には参加女性に対する「お詫び」が含まれている。 両者で共通しているのは、訴訟取り下げにあたり、金銭の授受がなかったことだ。松本側は「(金銭授受は)一切ありませんし、それ以外の方々との間においても同様です」。文春サイドも「なお、この取下げに際して、金銭の授受等が一切なかったことは、お知らせのとおりです」とした。 吉本興業は松本の今度について「松本人志の活動再開につきましては、関係各所と相談の上、決まり次第、お知らせさせていただきます」。〝決まり次第〟と書いている時点で、復帰前提で動いていることがうかがえる。
東スポWEB