原英莉花、桑木志帆、安田祐香という注目組をプロがレポート「ヤマハレディースオープン葛城」2日目!
続いて4つスコアを伸ばした桑木志帆選手は、出だしの10番でピタリとピンに寄せバーディ発進すると、12番のボギーを挟んで14番パー4では95ヤードのフォローを52度で打つと、ピン奥からバックスピンでショットインイーグルをゲット。前半を2アンダーで折り返します。後半もショットが安定し3番と5番のパー5できっちりバーディを奪い4アンダーの68でプレーし、トータル5アンダー暫定6位タイで終えました。 ショット力の高さを見せた桑木選手ですが、15番パー5は2オンするも3パットのパーにするなどチャンスを生かせなかったホールもありましたので、そこは伸び代があるということでしょう。 桑木選手は、ボールをブリヂストン「ツアーB XS」から新しくなった「ツアーB X」へとチェンジしたことで、スピン量が減りドライバーの飛距離、曲がり幅、風に負けないアイアンショットの弾道と大きく変貌を遂げています。実はイエローカラーのボールを使う桑木選手は、昨年終盤には白い新ボールは手に入れていました。データ上の数値は良好だったのですが、イエローカラーのボールは年明けにならないと手配できないという理由から、白のボールは使用せずにシーズンを終えていました。
オフから待望のイエローの「ツアーB X」を使い始めたことに加えて、ティーアップの高さを高くしたことで軌道がややアッパーに振れるようになり、飛距離は大幅に伸び、曲がり幅と風の影響も最小限になっています。 そして、初日のパーオンは18ホール中8ホールのみでしたが2バーディ1ボギーとアプローチとパットで耐えられたこと、中止になった昨日の練習場で「インサイドアウト気味になっていたクラブ軌道をアウトサイドイン軌道に修正できた」と持ち前のフェードを取り戻せたことでショットが復調したとラウンド後の囲み会見で話しました。 ドローが強くなり過ぎるミスがあった鈴木愛、小祝さくら選手もフェードを打ち、ドローの曲がり幅を修正したと話していましたので、桑木選手も自分の持ち球にマッチしたクラブ軌道に修正できる力がついてきたようです。 最後に5アンダー2位タイからスタートした竹田麗央選手は、5連続バーディを含む7バーディ2ボギーの67とスコアを伸ばしトータル10アンダーで暫定首位に立っています。