松本人志、裁判中の仕事復帰は「本人次第」と弁護士が見解 「憔悴してない。淡々としている」近況明かす
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(60)が自身の性的暴行疑惑を報じた「週刊文春」に名誉を毀損(きそん)されたとして、発行元の文芸春秋などに、5億5000万円の損害賠償などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が28日、東京地裁で開かれた。松本は出廷しなかった。文春側は「複数の女性が受けた同意のない性的行為は真実」と請求棄却を求めた。閉廷後、原告の松本側と被告の文春側の弁護士が取材に応じ、「記事化した女性2人の氏名などの特定」を巡り真っ向から対立した。 * * * 松本の代理人弁護士・田代政弘氏は、現在の松本の様子にも言及した。松本は裁判注力のため1月8日に芸能活動の休止を宣言し、表舞台から姿を消している。田代氏は松本と電話や対面で裁判の打ち合わせを行ってきたことを明かし「至って普通。やつれてしまっていることもないし、別に憔悴してはいない。淡々としている。(口頭弁論後は)まだ連絡していない。本人が打ち合わせしたければ調整する」と近況を語った。 今後、裁判では松本が出廷しての尋問もあり得る。田代氏は「本人が出廷を拒否する可能性はないと思う」と勝訴に向けて松本が本気であることをアピールした。活動休止中のお笑いコンビ「スピードワゴン」の小沢一敬(50)など、文春の記事に掲載された“アテンド役”の芸人仲間に関しても「裁判の進み方を見て、必要であれば証人として出廷してもらう可能性はある」との考えを示した。 審理は長期化する可能性があるが、松本は25日には弁護士事務所を通じて「世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです」との思いをつづった。裁判期間が見通せず、訴訟の結果が確定しない中で松本が復帰する可能性について、田代氏は「どこかで復帰タイミングがあるのかないのか、そこは法的な問題とは別の問題。本人次第です」と否定しなかった。 和解の兆候今のところない ◆田代弁護士に聞く ―松本とはどのくらいの頻度で打ち合わせを。 「回数は数えていない。必要に応じて連絡は取り合って、打ち合わせをしている。電話のこともあれば、直接お会いすることもある。(今日は)打ち合わせしなければいけないような内容でもなかった」 ―和解の選択は。 「今の段階では分からない。一般論では和解で終わることもある。でも、その兆候は今のところはない」 ―和解なら名誉回復が条件か。 「そうなる。ただ、どういう形で和解できるかはまだ分からない。訴訟の展開次第」 ―裁判期間はどれくらいになるか。 「見込みは分からない」 ―強制的な性行為についての松本の回答は。 「強制的な性加害はなかったとコメントで言っている。相手が誰であろうと強制的な性加害はまずない」 ―この後、松本がコメントを出す予定は。 「今のところはないけど、本人次第」
報知新聞社