凱旋門賞遠征シンエンペラー滞在予定の清水裕夫師「複数頭とうかがってます」
フランスの凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月6日=パリロンシャン)に遠征するシンエンペラー(牡3、矢作)をシャンティイの厩舎で受け入れ予定の清水裕夫調教師(42)は矢作芳人調教師(63)と同じ開成中、開成高の出身だ。 91年スワーヴダンサー、99年モンジューで凱旋門賞を2度制したジョン・ハモンド元調教師が使用していた厩舎を引き継いでおり、エーグル調教場やリオンの坂路コースなどシャンティイの主要な調教場にアクセスしやすい絶好の立地にある。過去には2年連続で凱旋門賞に挑戦したディープボンド、矢作厩舎のエントシャイデン、ステイフーリッシュなど日本からの遠征馬を同厩舎で受け入れてきた。清水師は「Cheval(1頭)ではなく、Chevaux(複数頭)とうかがっています。セレクトセールで日本に行きますので、そのときにまた矢作先生とお話できればと思います」と今後について話した。 清水師は18年にフランスで開業。自身の目標も「凱旋門賞制覇」であり、今年は岡本真二オーナーが所有するワサビ(牝3、父ソルジャーズコール)が登録を行っている。同馬は3月にサンクルー競馬場で2着に19馬身差をつける圧勝デビュー。2戦目は4着に敗れ、今週金曜(5日)にクレールフォンテーヌ競馬場で3戦目に臨む(クラス2、芝2900メートル、鞍上はクリストフ・スミヨン)。「私の厩舎も金曜日に(凱旋門賞に登録を行っている)ワサビが走るので、そこを勝って、凱旋門賞に向かっていければ」と期待を寄せている。 【木南友輔】