日本で台湾漫画イベント開幕 駐日代表「日本の読者に好きになってほしい」
(東京中央社)台湾漫画を紹介するイベント「-BLOSSOM- 台漫満開・百花繚乱 台湾漫画メディアミックス展」が14日、角川武蔵野ミュージアム(埼玉県所沢市)で始まった。李逸洋(りいつよう)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)は、台湾漫画を通じて台湾文化の美しさを伝え、日本の読者に台湾漫画を好きになってほしいとあいさつした。 この日開催された式典には、李代表や京都国際マンガミュージアムの勝島啓介事務局長の他、会場に作品が展示されている漫画家6人も出席した。 メインビジュアルは、台湾漫画の旺盛さと多様な創作力を、台湾の路地などでよく見られるブッソウゲやバラなど咲き誇る花々で表現した。デザインを担当した「葬送のコンチェルト」の作者、韋蘺若明さんは、近年の文化部(文化省)や出版業界の努力により台湾漫画は大きな発展を遂げたとし、百花繚乱で鮮やかな台湾漫画の風景を日本の人々に届けたいという思いをテーマにしたと語った。 また村上春樹さんの「猫を棄てる 父親について語るとき」の挿絵を手がけた高妍さんは、台湾漫画家の多くの作品が日本語訳されているとし、書店で見かけた際には手に取ってほしいと呼びかけた。 角川武蔵野ミュージアムでは韋蘺若明さんや高妍さんら漫画家6人が「台湾の日常風景」をイメージして描き下ろしたイラストや国際漫画賞を受賞した10作品、メディアミックス作品などを紹介する。またアニメイト池袋本店(東京都豊島区)ではBL(ボーイズラブ)、GL(ガールズラブ)をテーマにした13作品を展示する他、日本語訳された漫画を販売する。いずれも27日まで。 台北駐日経済文化代表処台湾文化センターは、台湾はアジアで初めて同性婚が認められ、近年は台湾のBL、GL作品は日本語訳版が出版されているとして、この機会に日本市場への浸透を図りたいとした。 (戴雅真/編集:齊藤啓介)