ビヨンセ、ポスト・マローン/シャブージーらゲストと『カウボーイ・カーター』収録曲を初披露
ヒューストン・テキサンズ対ボルティモア・レイブンズ戦の【NFLハーフタイム・ショー】でスリリングなパフォーマンスを披露する途中、ビヨンセは「クリスマスに、テキサスで初めて、“Texas Hold 'Em”をやるのは当然のこと」と宣言したが、ファンが何か月も待ち望んでいた最新アルバム『カウボーイ・カーター』のパフォーマンスがついに実現した。 Netflixで配信されたこの試合のハーフタイムに行われた“ビヨンセ・ボウル”に先駆けて、ビヨンセは“ホームタウン・ヒーロー”として紹介された。彼女は『カウボーイ・カーター』収録曲をいくつか初めてライブで披露し、その模様は世界中で配信され、SNS上でも大きな話題となった。 全体を通して白一色のウエスタン・スタイルに統一されたパフォーマンスで、ブロンドのカールをなびかせたビヨンセは「16 Carriages」を歌いながら白馬に乗ってバックステージからNRGスタジアムのフィールドに登場。馬を降ると、ソウルフルな「Blackbiird」を披露しながら、バンド・メンバーやバック・シンガー、さらにこの曲で共演した4人のシンガーのタナー・アデル、ブリトニー・スペンサー、ティエラ・ケネディ、レイナ・ロバーツに囲まれながら前方に進んでいった。 ステージに到着したビヨンセは、アルバムのハイライト曲「Ya Ya」を爽快に歌唱。エネルギッシュなマーチング・バンドがフィールドを行進し、エンドゾーンに向かう演出が繰り広げられた。さらに、2023年のシングル「My House」の初めての生演奏が始まると、静かなイントロの後に何十人ものダンサーやミュージシャンが登場し、『カウボーイ・カーター』から「Riiverdance」と「Sweet ★ Honey ★ Buckiin'」が続いた。後者には、数週間前に自身のシングル「A Bar Song (Tipsy)」で米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”歴代首位最長タイ記録を樹立したシャブージーが飛び入りした。 その後、テンポを落とし、ビヨンセがピックアップトラックの前でポーズを決めると、トラックの荷台で彼女を待つポスト・マローンとともに、「Levii's Jeans」を披露した。ダイヤモンドをちりばめた白いジャケットともちろんジーンズを身にまとったポスト・マローンは、ビヨンセと数秒間にわたって心のこもったデュエットをライブで初めて披露した。 続いて、オープンカーでフィールドを下りながら「Jolene」のカバーを披露すると、娘のブルー・アイヴィーがそばで踊る中、『カウボーイ・カーター』から全米No.1ヒット「Texas Hold 'Em」を熱唱。「さあ、私のカウボーイたち、ダンスフロアに集まって!」と叫びながら、スタジアムの屋根に向かって上昇すると、地元の観客から大歓声を浴びながら、空中の小さな白い台の上でパフォーマンスを締めくくった。 このパフォーマンスでは、昨年3月にリリースされたビヨンセのアルバム『カウボーイ・カーター』からの楽曲が初めてライブで披露された。本作は、4月に米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で首位を獲得し、【グラミー賞】で<年間最優秀アルバム>にノミネートされている。ビヨンセは2023年にアルバム『ルネッサンス』を引っさげたツアーを行ったが、『カウボーイ・カーター』のツアーはまだ開催されていない。だが、パフォーマンスの直後、2025年1月14日に何らかの発表を予告していた。 クリスマスにNetflixで配信された2試合は、同社にとって初の試みとなり、少なくとも2026年までこの伝統が続くと予想されている。ビヨンセは、NFLによるハーフタイム・ショーのベテランで、ヘッドライナーを務めた2013年の米ニューオーリンズでの【第47回スーパーボウル】のハーフタイム・ショーではデスティニーズ・チャイルドのメンバーであるケリー・ローランドとミシェル・ウィリアムズと再結集した。2016年には、コールドプレイの【スーパーボウル】ハーフタイム・ショーに、ブルーノ・マーズと共に登場した。