「愛想のない表情が怖い」「連呼しすぎ」女性1000人が選んだ《見たくないイラッとするCM》
民放テレビをリアルタイムで視聴していると、問答無用で流れてくるコマーシャル(以下、CM)。CMの枠を買ってくれたスポンサーのおかげでテレビ番組を無料で視聴できているとはわかっていても「正直、見たくない」と思ってしまうCMもあるはず。そこで週刊女性は全国の40歳以上70歳未満の女性1000人に「イラッとするCM」に関するアンケートを実施。その結果をもとに屈指のテレビウォッチャーで漫画家の、かなつ久美さんにコメントしてもらった。 【写真】もしかして美人?貴乃花衝撃の女装姿、ご当地アイドル時代の今田美桜ほか
大人女性が選ぶイラッとするCMは?
今回、おなじみの長寿CMから名前が挙がったのは、携帯電話事業を展開するソフトバンクの『白戸家シリーズ』。 白戸次郎(白い犬)を家長に据え、白戸家の母を樋口可南子(65)、アフリカ系米国人のダンテ・カーヴァー(47)が兄を、上戸彩(38)が末娘を演じる人気CMだ。 2007年にスタートしてから17年間、生物の垣根を越えてソフトバンクのサービスやキャンペーンを紹介してきた白戸家だが、アンケートには「どうして犬がお父さんなのか意味がわからない」(沖縄県・42歳)とあり、いまだに白戸次郎の存在に納得していない人もいるようだ。 また、2023年末からはソフトバンクの料金プラン『ペイトク』関連のCMに中居正広(51)が出演中。中居自身は約4年ぶりのテレビCM出演と話題になったが「若ぶっていて寒い」(埼玉県・55歳)など、辛辣なコメントが寄せられた。 かなつさんも「最近の中居さんの表情は目が虚ろで、見ていて不安な気持ちになりますよね」とアンケートの意見に賛同。激務でまた休業、なんてことにならなければいいが……。
度を越えたアピールはむしろ逆効果
視聴者にとってCMは新たなサービスや新商品、企業を知る術でもある。しかし、度を越えたアピールのせいで、視聴者からひんしゅくを買うケースも。 ハイクラス転職サイト『ビズリーチ』のCMは、1人の会社員がビズリーチに登録し、さまざまな大手企業から“スカウト”を受けるという内容。 そして、神出鬼没のビズリーチ美女・吉谷彩子(32)が会社員の心の声を代弁するという謎の展開に加えて、30秒のCM中に出演陣は3~5回ほど「ビズリーチ!」と連呼する。 この構成について「ビズリーチという言葉が耳障り。また、キャストの『私は意識高い系です!』というスタンスにも腹が立つ」(千葉県・48歳)などの声が多く、過剰なビズリーチアピールへの反応は、あまり芳しくない。 「あれだけしつこく名前を出せば、イヤでも耳に残りますよね。そのせいで嫌われてしまっても“認知度を上げる”という意味では成功しています。ただ“ビズリーチ美女”で話題の吉谷さんはCMのイメージが強すぎて、今後の役者生活に支障をきたすかもしれません」(かなつさん) ビズリーチは丁寧すぎるほどサービス概要を説明するのも特徴的だ。 一方、女優の今田美桜(26)が出演する『SCSKグループ』は、その真逆を行くCMを放送している。スーツを着た今田が「なんだ、なんだ、なんだSCSK」とのセリフを言い放つと、キャッチコピーの「会社名だよ。SCSK」というナレーションが入り、CMは終了。 あまりの潔さに「企業の詳細がまったくわからない」(神奈川県・50歳)、「SCSKの事業についてもう少し説明してほしい」(大阪府・42歳)などの意見が多く集まった。 同社のホームページを確認すると、SCSKは最新のテクノロジーで、クライアントの課題を解決するIT企業とのこと。確かに30秒CMですべてを伝えるのは難しそうだが、もう少し視聴者の疑問に寄り添ってもよさそうだ。