都議会、豊洲追加工事の補正予算を可決 自民「断腸の思い」で賛成
東京都議会は5日の本会議で、豊洲市場の追加土壌工事費などを盛り込んだ総額約72億円の補正予算案の採決を行い、都民ファーストの会、公明党などの賛成多数で可決した。
同予算案の追加工事費は約30億円、移転準備への必要経費は25億円など。採決では、野党の自民党、民進党も賛成したが、共産党は反対した。採決に先立ち、自民党を代表して討論に立った小松大佑都議は、補正予算案に問題点はあるが市場移転は一刻の猶予も許されないとして「苦渋の選択、断腸の思いで賛成する」と述べた。 閉会後、小池百合子知事は「工事や(市場内での)習熟訓練など、移転に向けた準備を着実に行なっていく」と述べ、「今週末の土曜日に、見学会の皆さまとともに豊洲(市場)を見る段取りだ」との意向を示した。 本会議ではこのほか、3日に核実験を行った北朝鮮に対する抗議決議案を全会一致で可決した。 (取材・文:具志堅浩二)