高齢者などからヤクルトレディが不要品回収 メルカリとヤクルト連携「捨てるをへらす」全国初の実証実験【広島発】
困っている高齢者を助け、ゴミ削減
ヤクルト山陽は“まだ使える不要品”を2カ所の営業所で回収するほか、持ち込むことが難しい高齢者などに対してはヤクルトレディが訪問回収する。 使い道のない数多くの食器に頭を悩ませていたという高齢者は、「困っていて、ヤクルトさんに話をしたら『回収できる』と言われたので頼みました。喜んでいます」と話した。 営業所に集められた不要品は、和服、子ども服、新品の鍋などまだまだ使えそうなものばかり。担当スタッフがスマホで写真を撮って必要な情報を入力する。 手間のかかる出品作業を代行してもらえるなら、不要品を出したいという人が増えるかもしれない。 こうした動きについて、三次市の福岡誠志市長も「今まさに処分場の問題で、このままだとあと何年しか使えないという状況にあります。次の処分場をどうするのか。それらを計画的に進めていかなくてはいけないが、行政だけでなく“市民全体”で取り組むことで意識の醸成、『捨てるをへらす』につなげられるよう啓発していきたい」と、期待を寄せている。 実証実験は2025年3月までの予定。今回の取り組みによる「温室効果ガスの削減貢献量」を算出する効果測定も行うということだ。 定期的な訪問によって高齢者の孤立感すら補うヤクルトレディー。安心できる人に不要品の回収を頼み、ゴミが減っていく。このような人と地球に優しい取り組みがますます広がってほしい。 (テレビ新広島)
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