前田拳太郎“大作”、高野洸“近藤”にある計略書を渡す様子に胸が苦しくなる…「大作しんどい…」の声<君とゆきて咲く>
前田拳太郎と奥智哉がW主演を務めるドラマ「君とゆきて咲く~新選組青春録~」(毎週水曜夜0:15-0:45、テレビ朝日※関東ローカル)の第10話が6月26日に放送された。大作(前田)が苦しい立場にある様子が描かれ、あまりにもつらく胸が苦しくなった。SNSでも「大作しんどい……」「大作も苦しいね」「見ていてつらい」とコメントが寄せられた。(以下、作品のネタバレを含みます) 【写真】近藤(高野洸)に計略書を渡す大作(前田拳太郎) ■「君とゆきて咲く~新選組青春録~」とは 本作は、史実を織り交ぜながら隊士たちの葛藤を描いた、手塚治虫氏の隠れた名作「新選組」を原作とした“シン・時代劇ドラマ”。幕末の時代を生き、はかなく散っていった新選組隊士たちの青春群像劇を、殺陣パフォーマンスや剣舞を取り入れた新たなスタイルで描く。 近藤勇や沖田総司、芹沢鴨など、新選組メンバーを中心に実在の人物も登場するが、物語の中心となるのは、オリジナルキャラクターとして描かれる深草丘十郎、鎌切大作という若き二人の隊士。二人は熱い友情を育んでいくものの、いつしか時代の波に翻弄(ほんろう)され、互いに殺し合わなくてはならない悲壮な運命へとなだれ込んでいく。 物語の主人公となる大作と丘十郎を演じるのは、前田拳太郎と奥智哉。「仮面ライダーリバイス」(2021年~2022年、テレビ朝日系)で共演経験のある二人が、本作では熱い友情で結ばれた新選組の若き隊士を演じる。 また、二人を取り巻く新選組隊士には、杢代和人(原因は自分にある。)、羽谷勝太、柊太朗、庄司浩平、簡秀吉、藤岡真威人、阪本奨悟、永田崇人、三浦涼介、高野洸ら、舞台から音楽、SNSまでさまざまなステージで活躍する若手キャストが集結。なかでも、「人生が変わる、シン・時代劇オーディション『真剣 SHINKEN』~新選組への道~」と題したオーディションで南無之介役を勝ち取った羽谷のほか、ともに最終審査を戦った柊太朗、庄司、上野凱らがどんな躍動を見せるのかも注目される。 ■芹沢を粛清した壬生浪士組は新たな体制に 文久3(1863)年の京都。お人好しの父・七也(戸次重幸)が営む小さな茶屋で働く深草丘十郎(奥智哉)は、慎ましくも誠実に日々を生きていた。ところがある夜、店に逃げ込んできた佐幕派藩士をかくまった七也が、長州藩士の庄内玄悟(上野凱)に斬り殺されてしまい、その穏やかな日常が一変。丘十郎は父の敵討ちを心に誓い、強くなるため壬生浪士組に入隊する。 頭取・芹沢(三浦)を粛清した壬生浪士組は、局長・近藤(高野)、副長・土方(阪本)を中心とする新たな体制に。同時に、会津藩主・松平容保(味方良介)から“新選組”という新たな隊名を拝命する。だが、芹沢の最期に大きなショックを受けた丘十郎(奥)は、剣を握ると手が震えて力が入らなくなってしまう。 ■多くの人が犠牲になることを知って大作は苦しむ “自然体”の境地を意識すればするほど、亡き父・七也が死の間際、自分を止めるべく言い遺した「丘十郎…そちらに行ってはいけない…」という言葉が頭によみがえるようになった丘十郎。苦悩する丘十郎の姿を、大作は複雑な思いで見つめる。 ある日大作、丘十郎、新之丞(杢代)、南無之介(羽谷)は、山南(永田)に連れられ寺子屋へ。4人は山南の補佐として子どもたちの手習いの指導を手伝う。その帰り道、山南は彼らに刀だけが人を守る方法ではないことを諭すとともに、各々の道を考えるよう伝えるのだった。 そんな中、庄内(上野)と密会した大作はある計略書を渡される。それは祇園祭の前日に町へ火を放ち、混乱に乗じて各藩の要人らを襲撃するというものだった。それにより多くの人が犠牲になることを知った大作は、長州藩と新選組の間で苦しむ。 そして、丘十郎との会話を経て意を決した大作は、近藤の元を訪れ神妙な面持ちで庄内からの計略書を手渡す。近藤は、京の町に火を付けるという長州藩士の計略を知って顔色を変えるのだった。 大作の立場を思うと、あまりにも辛く胸が苦しくなった。SNSでも「うわ~大作が伝えるんや」「あああここでその手紙出す!?」「大作しんどい……」「大作も苦しいね」「見ていてつらい」とコメントが寄せられた。 ◆構成・文=牧島史佳