【中越地震から20年】南魚沼市で新潟県総合防災訓練 “経験と教訓を未来に” 避難所で進むデジタル化や新しい防災テントも ≪新潟≫
ダンボールベッドの設置体験 避難所運営の住民参加
避難所運営に無くてはならないのが地域の力です。 小千谷市では、中越地震の際、市内に136か所の避難所が開所されましたが、そのうち市職員が管理運営できたのは10か所程度でした。被害が市内全域にわたり職員が災害対応業務に追われたためです。 こうした経験をうけて今回の訓練では住民自身がテントやダンボールベッドの組み立てる体験会が開かれました。設置手順や使い心地などを確かめた市民からは「思ったよりも簡単にできるとわかってよかった」などの声が聞かれました。
「震災を自分ごとに 自らの命は自らで守る」
訓練を視察した花角知事は「訓練は繰り返し行うことでもしもの時の対応力をつけるもの。訓練を通して市民にも震災を自分ごととして、自らの命は自らで守る、そういう意識を高めるきっかけになったのではないか。また関係救援組織にとっても手順の確認や連携を確認でき、意義のある訓練だったと思う」と述べました。 県や市は引き継ぎ関係機関との連携強化や地域の防災力向上に努めたいとしています。