小池都知事「予算編成プロセス見直す」各会派の復活予算は廃止へ
東京都の小池百合子都知事は25日の定例会見で、都の予算編成プロセスを見直し、編成の過程を情報公開していく方針を示した。都民らへのヒアリングを通じて収集した意見を予算案に反映する。従来行われてきた都議会各会派からの要望に基づく「復活予算」は廃止する意向だ。 【写真】小池都知事 豊洲市場問題18人を処分 「けじめ」で自らの給与減額も
予算の編成過程も“見える化”進める
これまでの都の予算編成について、小池知事は「多くの場合、(都民には)知らされずに最後にまとめて出てくる形だった」として、「これを大きく変えるのが都政改革の一環ではないか」と訴えた。年明け1月末までに編成される来年度の予算案には、都民の声をより反映するため、小池知事も出席して都民から意見や要望を聞く機会を設けるという。都議会にも希望する会派に対してはヒアリングを実施する。 ヒアリングは12月上旬から中旬にかけて行い、年明け早々には意見や要望を踏まえつつ、知事が査定する。最終的な予算案は1月下旬に発表する予定。 予算編成過程の情報公開も強化する。都の各局からの予算要求状況はすでに財務局のサイトで公表しているが、12月下旬には査定状況も公表する。小池知事は、「予算編成プロセスも積極的に公開することにより、都政の見える化がさらに進むと確信している」と強調した。 (取材・文:具志堅浩二)