チリで列車同士が正面衝突 貨物列車と速度試験中の車両
サンティアゴ、チリ、6月21日 (AP) ― 南米チリの首都サンティアゴ郊外で6月20日、同国国鉄の貨物列車が別の列車と正面衝突し、少なくとも鉄道員2人が死亡、9人が重軽傷を負った。 作業員10人が乗り、速度試験を実施していた列車と、チリの主要輸出鉱物1346トンの銅を積んだ8両編成の貨物列車に正面衝突、試験列車の先頭車両が貨物列車に乗り上げる形で停止した。 当局は試験列車の運転士と国鉄職員を拘束して、無謀な過失致死の容疑で取り調べを始めた。 監視カメラの映像によると、両列車は高速で走行中で、当局は試験列車が貨物列車の接近に気づかなかった理由を解明中だという。 チリでは列車の衝突事故は珍しくはなくなった。 2001年に旅客列車とバスの衝突事故が発生、20人が死亡、多数の負傷者が出たため、政府は安全意識を大幅に高めた。それ以来、チリでは死亡事故は起きていない。 (日本語翻訳・編集 アフロ)