脱炭素、新基準原付、バイク女子......『ヤングマシン』×『バイクのニュース』編集長が占う!! 2024年の二輪業界
■24年大注目のふたりのバイク女子 ――ちなみに爆売れが続く125㏄クラスですが、24年もこの勢いは続きそうですか? 千葉 125㏄クラスの記事は、ウチではイチバン人気がある。 松田 超充実装備のヤマハYZF-R125、MT-125、そしてXSR125は注目ですね。 ――なるほど。一方、23年はハーレーがアンダー400㏄モデルやアドベンチャーを発売し、BMWがアメリカンクルーザーを発売するなど、カテゴリーやクラスを超えた、まさに戦国時代に突入した感がありました。この世界的な動きをどう分析されている? 千葉 それぞれのジャンルに〝絶対王者〟がいる。当然、長年にわたって培ってきた技術やノウハウがあり、その強さは時間をかけて築き上げてきたもので揺るぎない。 さまざまなメーカーが新しいジャンルに手を出して挑んだとしても、そう簡単に絶対王者は倒せませんから、結果的にそれぞれのカテゴリーの横綱モデルのスゴさが際立つと思う。 松田 そもそもひと昔前なら各モデルが専用設計で造られ、メーカーもいろいろなカテゴリーに幅広く手を出すなんてことは難しかった。それが今できるのは、フレームとエンジンを共通化して、ロードスポーツからダートもいけるデュアルパーパスも造れてしまう解析技術の進歩がある。 人気セグメントに新型が攻め込むのは当然ですから、僕は横綱を倒すというよりも、マーケットを拡大すべくセグメント全体を盛り上げていこうというのがメーカー側の狙いではないかと。 ――実はホビーユース(趣味や娯楽)向けのスポーツバイク市場が急拡大する中国やインドには成熟したニッポン市場のような、いわゆる骨格などへの強いこだわりがない。 千葉 これまでメディア側がエンジンの型式など、スペックにこだわりすぎた面はある。エントリー層にもわかりやすく噛み砕いたコンテンツを発信すれば、バイクの魅力はもっと広く伝わるはず。 ――そういう意味で注目は「バイク女子」ですよ! 彼女たちの活躍は目覚ましい。バイクのニュースが誇る今年イチオシの秘蔵っ娘は? 千葉 小野木里奈(おのぎ・りな)ちゃんです。連載コラム執筆のために、車両のライドフィールを自分なりにしっかり確かめ、疑問があればメーカーの開発者たちに取材します。 ――隠し玉は? 千葉 24年は虹(こう)ちゃんがバイクのニュースにリポーターとして本格デビューします。高校を卒業後に自動車整備の専門学校に入り23年春に卒業。現在バイクスクールでライディングを猛特訓中です。ふたりとも女性ライダーならではの切り口で記事を発信していきます。 ――うおー、ぜひ「週プレバイク女子」を結成したいッ! 両編集長、そのときはご協力オナシャス! 撮影/宮下豊史 長谷川 徹 柴田直行 中野英幸 写真提供/バイクのニュース編集部