「使い方分からんけど欲しい」どう使う? 未知なる可能性を秘めた長すぎるノート、SNSで話題に
新年度がスタートし、文房具を新調する機会が多いこの時期。利便性や使い心地を追求したアイテムやかわいいデザインのものなど、売り場に個性豊かな文房具が並ぶなか、斬新すぎるノートがSNSで話題に。 【写真】開くとこんな感じ 思わず二度見してしまうほど長~~~いノートで、全長59.7cm、A4サイズのノート2冊分が1つになっており、「使い方分からんけど欲しい」「これ入る鞄ないやろ」「写経でもするんか?」「縦漫画のネーム用に使えそう」など多くの声が寄せられていた。 これは一体何のために生まれて、どう使えばいいのか? 開発に至った経緯や使い方などを製造元の「KOKUYO」(本社:大阪市東成区)に訊いた。 ■ 滋賀工場に訪れた「ロフト」社員の希望で商品化 ──購入してみましたが、未だ使い方がわかりません・・・。SNSでも反響が大きかったと思いますが、いかがでしたか? 「何のために使うかは分からないけど、なぜか欲しくなる」といった声や、使い方の提案のコメントをいただいたり、こうやって取材していただいたりと、想像以上の反響があり、正直驚いております。 というのも、日用品であるノートは当たり前にある存在なので、生活のなかでわざわざ思い出すことは多くありません。今回、みなさまに「キャンパスノート」を想起いただけるきっかけとなり、とてもうれしいです。 ──なぜこの形のノートを販売することになったのでしょうか? 今回このノートを販売しているのが、生活雑貨専門店「ロフト」の文房具フェア『ロフト 文フェス 2024SPRING』(関西エリア限定の開催/4月19日まで)なのですが、2023年にロフトのみなさんに「キャンパスノート」を製造している滋賀工場にお越しいただいた際、琵琶湖の環境保全活動に共感いただき、『文フェス』でコクヨ滋賀工業の製造商品を展開いただくことになりました。 そのなかで「裁断前の2連キャンパスノートを目玉商品として販売したい」と、ロフトのみなさんにご希望いただいたことから製品化が決定しました。 ──まさかのロフト側からのリクエストだったんですね! 裁断前とのことですが、通常、ノートはどのように作られているのでしょうか? キャンパスノートは「縦」に複数冊分を1ロットとして生産しており、それを裁断することで「キャンパスノート」の完成品となります。その裁断前の状態が今回のノートなんです。 ■ さて、どう使ってみる? 2連キャンパスノート ──なるほど、そうだったんですね。反射的に欲しくなりますが、使い方に悩んじゃいそうです! Xでは「歌詞カードを書くノート」「立ち絵のイラストを描くノート」など、さまざまな使い方をご提案いただいております。 私たちとしては、ページを広く使っていただけるので、子どもたちのお絵かき用としては、はみ出しを気にせず、ダイナミックな絵を存分に描くことができるのではないかと思っています。また学習のシーンにおいては、古典の長文を筆記する際や歴史の年表をまとめる際などには、ページをまたがることなく書けるので達成感が得られるかもしれません。ぜひいろんな可能性を試していただきたいです。 ──こちらのノート以外にも、新学期に使えるオススメの文房具はありますか? 厚い本でも置くだけで安定して開いた状態を保持でき、挟み直す手間なく持ち上げるだけで本をめくることができる「本に寄り添う文鎮」、ルーズリーフバインダーとノートのいいとこどりをしたバインダー、「キャンパス ノートのように使えるバインダー」などがオススメです。ぜひ裁断前の2連キャンパスノートと一緒にチェックしてみてください。 ◇ 「2連キャンパスノート」(715円)は、大阪・京都・滋賀・兵庫のロフト23店舗にて販売中(数量限定につき、在庫がない場合あり)。『ロフト 文フェス 2024SPRING』は4月19日まで。 取材・文・写真/野村真帆