紙飛行機で「世界に挑戦」! 鹿児島・曽於市の小学校 滞空時間29.2秒を目指す
鹿児島テレビ
きょうは皆さんも一度は折ったことがあるはずです。 紙飛行機の話題です。 先日、鹿児島県曽於市の小学校で、子どもたちが紙飛行機を飛ばして滞空時間を競うイベントが行われました。 キーワードは「世界に挑戦」! 子どもたちは紙飛行機を通してどんな時間を過ごしたのでしょうか。 曽於市の財部小学校。 この日行われたのは紙飛行機を作って滞空時間の長さを競うイベントです。 子どもたちに挑戦することの大切さや紙飛行機が飛ぶ原理を学んでほしいと、小学校のPTAが企画しました。 教えるのは鹿児島高専・航空技術研究部の学生たちです。 紙飛行機の滞空時間の長さを競う大会は、過去に全国大会の予選が県内でも行われていて、大人から子どもまで夢中になれる競技です。 紙飛行機の滞空時間の世界記録保持者はこの男性ー 戸田拓夫さん。 「折り紙ヒコーキ協会」の会長で、2010年になんと29.2秒の世界記録を樹立しました。 子どもたちは「世界に挑戦」をキーワードにこの世界記録超えを目指します。 Q.どんな紙飛行機を作りたい? 「世界一の紙飛行機!」 「ノーベル賞(を狙える紙飛行機)」 今回作るのは世界記録を出したのと同じ折り方の紙飛行機です。 折り方を指導する学生 「ここの長さが同じくらいになるように作るといいです」 滞空時間をかせぐために、目指すはグライダーのような紙飛行機です。 通常の縦長の紙飛行機ではなく、上から見て1対1の正方形がまさに黄金比だそうです。 学生たちは子どもたちのそばについて折り方を丁寧にレクチャーします。 学生 「そうそう、そういうことですね。完璧!」 作り始めて約20分、子どもたちの自慢の一機が完成しました。 Q.今から飛ばすけど楽しみ? 「はい!もっと遠くに飛ばしたい」 「世界記録、絶対出します」 吉留李奈記者 「紙飛行機が完成した子どもたち。いよいよ世界記録への挑戦です」 「行くぞー!」「おー!」 気合い十分の子どもたち。 1人ずつ紙飛行機を飛ばしていきますが、なかなか記録が伸びません・・・ そんな中、真上に飛ばそうと工夫する男の子もいました。 紙飛行機を必死で飛ばす子どもたち。 1番長い時間飛ばしたのはこの男の子でした。 手元から離れた紙飛行機は上空に向かったあと、ゆっくりと円を描きながら着地しました。 「ただ今の記録4秒5です」 29.2秒の世界記録には届かなかったものの、4秒5の記録で見事優勝です。 優勝者 「ここの羽の所は本当は下だけれど上にして折りました。(高専の)お兄さんに『これにした方が良い』と言われた。1位を取れてうれしい。(次も)4秒より上を目指したい」 参加者 「みんなと飛ばせたことが楽しかった」 「そんなに長く飛ばなかったけれど楽しかった」 財部小学校PTA・西村欣也会長 「子どもたちの笑顔が見られて主催者の自分としても大満足。いつでも世界に挑戦できて、それを実現できるという思いを持って、大人になってもらいたい」 世界を目指して挑戦した子どもたち。 紙飛行機に夢を乗せて夢中になる楽しさも学んだようです。 イベントが終わった後も体育館では子どもたちが残って、夢中で紙飛行機を飛ばしている姿が印象的でした。 折り紙ヒコーキ協会によりますと、11月9日には広島県で紙飛行機を飛ばす全国大会が開かれるそうです。 詳しくは協会のホームページをご覧ください。
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