MLBカブスのスワンソン内野手の妻はサッカー米国代表…トップ・アスリート同士の結婚生活とは?
シカゴ・カブスのクラブハウスで大画面テレビの前に陣取り、6日(日本時間7日)、「2024シービリーブスカップ」準決勝、米国―日本戦を見ていたダンスビー・スワンソン遊撃手(30)の妻は、画面の中のサッカー米国代表FWマロリー・ピュー・スワンソン(25)だ。 【写真】トップ・アスリート同士のレアな夫婦ショット 米アトランタからの中継映像から目を離さないようにしながらも、周囲にいた日本人記者たちに「日本はいいチームだね」と明るく話かけた。スワンソンは22年にブレーブスからカブスに移籍。7年総額1億7700万ドル(約268億円)で契約したスター選手だ。 同年、カブスと同じくシカゴを本拠地にするプロサッカーチーム、シカゴ・レッドスターに所属するマロリーさんと結婚。5年間もの遠距離交際期間を経てようやく結婚生活がスタートした。国を代表するようなトップ・アスリート同士の結婚生活とは、どんなものなのだろう。 「僕たちは2人ともすごく競争心が強いんだ。いつもはジョークを言い合っているけれど、たとえばカードゲームの『UNO』をやると2人ともめちゃめちゃ熱くなるよ(笑)」 明るく楽しそうな家庭だが、この日は左MFでスタメン出場し、後半33分までプレーした妻は日本に2―1で勝った。それで例えば、自分のチームが負けた時や、自分のプレーが良くなかった時などは、家でどんな話をするのかも気になる。 「少しは試合の話はするけど、いつも試合の良し悪しにフォーカスしてばかりではないよ。彼女は僕の試合やプレーの内容を批評することは絶対にないけれど、もし僕が何かを考えすぎている時などには、そこから抜け出せるように助けてくれる。何をすれば僕が本領発揮ができるのかを知っているんだ。僕自身はどれだけ彼女を助けられているかわからないけれど(笑)、彼女は僕をたくさん助けてくれている」 昨年4月、マロリーさんはアイルランドとの親善試合で相手と衝突し、膝蓋骨腱を損傷。女子W杯出場とシーズンを断念した。今春に復帰戦を迎えるにあたり、アリゾナでキャンプ中だったスワンソンは球団に頼み込んで休みをもらい、妻の応援に駆けつけた。 「彼女がどれほど努力をしてこの状態まで持ってきたのかをよく知っていたから、復帰戦はどうしても現地で応援したかったんだ。彼女が最初のゴールを決めたのを見てからキャンプに戻った。復帰できたのは彼女にとって最高にクールなこと。自分も自分のベストを尽くしたいと思ったよ」 スポーツが趣味という夫婦は多いが、二人揃って現役のトップ・アスリートという夫婦は珍しい。お互いがアスリートであることで相手の気持ちがくみ取りやすかったり、他の人にはわからない悩みを共有できるのだろうか。 「ああ、とても独特な環境だと思う。だって僕がここまでやってきたこと、通ってきた道と同じ道を進んできた人はそう多くはいないから。だから、僕たちはとてもうまくいっていると思う。お互いをサポートできるのは楽しいよ」 今季はお互いの本距地戦の日程が“見事に”ずれて、2人がシカゴで会えるのは8月までないそうだ。「だから、2人一緒にいられる時はたくさん話をしているんだ」と話すスワンソン。会えなくても常にお互いを支え合う2人のアスリートたちの活躍に期待したい。 (村山 みち 通信員)
報知新聞社