[山口県]県内初の薬学部1期生卒業 山口東京理大で学位記授与式 県内就職は2割
山陽小野田市大学通の山口東京理科大で18日、学位記授与式があり、大学院と学部の計298人が卒業を迎えた。2018年に新設した県内初の薬学部は初めて卒業生を送り出した。 望月正隆学長が大学院と学部の総代7人に学位記を授与し、「優しくたくましい精神で未来へ続く学びの旅を歩み続けて」とはなむけの言葉を贈った。 卒業生を代表し、下関市出身で薬学部薬学科の木村向日葵さん(24)が「薬学を通して人の健康を守り地域に貢献したいとの思いを胸に入学し、今も変わらない。これからも学ぶ姿勢を大切にし、自ら決めた新たな道を全力で歩む」と謝辞を述べた。 卒業生は工学部179人、薬学部102人、大学院17人。同大によると、薬学部1期生の就職者は93人で、うち県内就職は約2割の19人。工学部は約3割だった。卒業生は病院や調剤薬局、製薬会社の研究職などに就く。4月に開設する大学院薬学研究科には卒業生2人が進学する。 同大は薬学部の県内就職について、卒業生のうち県内出身者は約3割の28人だったことが要因の一つとみて、県内就職の増加に向けた取り組みを進めるとしている。