ダメダメ…。ユーロ2024で価値を落としたスター選手(6)17歳の神童にチンチン…。どうした? 世界最強クラブのDF
ユーロ2024(EURO2024)の全日程が現地時間14日に終了し、スペイン代表が優勝を果たした。大会を振り返れば、ラミン・ヤマルを初めとするヤングスターが大きなインパクトを残した一方で、期待に反して低調なパフォーマンスに終わった選手も存在する。今回は、ユーロ2024で価値を下げてしまった名手を紹介する。(スタッツは7月14日時点のデータサイト『Transfermarkt』を参照)
DF:ヨシュコ・グバルディオル(クロアチア代表) 生年月日:2002年1月23日(23歳) 所属クラブ:マンチェスター・シティ(イングランド) ユーロ成績:3試合0ゴール0アシスト DFヨシュコ・グバルディオルは、昨季のプレミアリーグ後半戦で見事に覚醒を遂げた。 マンチェスター・シティ移籍後、左サイドバックとして長く起用されてきたグバルディオルに対しては、サッカーファンの間でたびたびセンターバック待望論が議論されてきた。しかし、ペップ・グアルディオラ監督が我慢強くサイドで使い続けたことで、ついにハイクオリティな左SBとして完成。圧倒的な攻撃性能を発揮し、リーグ後半戦で猛威を振るうことになった。 しかしながら、満を持して迎えたユーロ2024は期待外れなパフォーマンスに終わっている。クロアチア代表はグループリーグをスペイン代表戦(0-3)、アルバニア代表戦(2-2)、イタリア代表戦(1-1)という結果で終え、グループBで最も失点数が多いチームに。その3試合すべてに先発出場したグバルディオルだったが、自身のプレーで最終ラインに安定感をもたらすことは出来なかった。 ヴァトレニの守備の要として期待されていたグバルディオルは、スペイン代表との初戦でラミン・ヤマルとマッチアップ。FIFAワールドカップ・カタール大会で日本代表を苦しめたように、スペインの神童に試練を与える存在になるかと思われていた。が、いざ蓋を開けてみるとヤマルに何度も突破を許して、サイドからチャンスを作られてしまった。 今大会のグバルディオルのディフェンスに関するスタッツは、地上戦勝率44%、空中戦勝率0%となっている(データサイト『Sofa Score』参照)。この数字からも、彼が本来の能力を存分に発揮できていなかったことが分かるだろう。クロアチア代表とともに、グバルディオルは不完全燃焼でユーロ2024を後にすることになってしまった。
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