【吉田寮訴訟】京都大学の教授ら有志42人が京大に声明文「控訴を断念し、一刻も早く寮の補修と耐震補強を…」京都地裁は一部の在寮認める判決
京大・吉田寮をめぐる裁判に一審判決が出たことを受けて、京都大学の有志の教授らが「控訴より話し合いによる解決」を求める声明文を提出しました。 【画像を見る】「私はまだこの場所を諦めたくない」日本最古111年の自治の歴史『京都大学・吉田寮』訴訟とは 京都大学に声明文を提出したのは有志の教員たちです。吉田寮をめぐっては大学側が「一部の建物の耐震性に問題がある」として明け渡しを求め、寮生たちを提訴。 今月16日に京都地裁が「大学の規程では老朽化を理由に退去を求めることはできない」として大学側の訴えを一部退け、2017年12月までに入寮した学生が住み続けることを認める判決を言い渡しました。 判決を受け、有志の現役教授や元教員らは計42人の連名で、寮生たちが訴えてきた「対話による解決」を求める声明文を22日京大に提出しました。 (教授らの会見より) 「私たちが要求するのは控訴を断念すること、第二に吉田寮自治会との話し合いの再開。そして、一刻も早く寮の補修と耐震補強に取り組めということ。」 「(被告の寮生は)家庭が困窮していて吉田寮がなければ大学生活を続けられなかったと話した。今でも家庭が厳しい学生は結構いて、とても2万円、3万円の家賃が払えない。」 京都大学は、「内容を確認できていないのでコメントできない」としています。