「観光の賑わいを取り戻せる」地元の住民も歓迎 口永良部島の噴火経過レベル 約2年ぶりに1に引き下げ
鹿児島読売テレビ
約2年ぶりの噴火警戒レベル1です。気象庁は20日、屋久島町の口永良部島の噴火警戒レベルについて「噴火の可能性は低くなった」として2から1に引き下げました。入山の規制など警戒の必要がなくなり地元の人も胸をなでおろしています。 20日午後、地元の住民が撮影した口永良部島です。穏やかな青空が広がり水蒸気なども見られません。 (撮影した貴舩 森さん) 「天気もよくて目の前に山が見えるが、非常に落ち着いた様子で気持ちのいい山です」 20日午前11時、気象庁は口永良部島の噴火警戒レベルを火口周辺規制の2から活火山であることに留意が必要な1に引き下げました。火山性地震が8月中旬から減少し、火山ガスの放出量も少ない状態が続いていて、新岳及び古岳の火口の周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性が低くなったことが要因です。口永良部島の噴火警戒レベルが1に引き下げられるのは2022年9月以来、約2年ぶりです。 (貴舩 森さん) 「とても大きいと思う。安心材料としては大きいものがある。これが長く続いてくれればいいんですが。自然の恵みに頼っている生活が大きい。火口周辺の近くまで行けることで恩恵も受けられる。観光での賑わいも取り戻せる」 噴火警戒レベルが1になったことで火口周辺の立ち入り禁止の区域はすべて解除されましたが、新岳と古岳の火口の中は、これまで通り立ち入り禁止です。引き続き、注意が必要です。