海に沈むかもしれない『ワンピ』世界 実は海賊王・ロジャーも“匂わせ”していた?
新たな視点で読み解くロジャーの言葉も?
マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』(作:尾田栄一郎)の「エッグヘッド編」では、これまで明かされてこなかった新事実が数多く判明し、ファンをざわつかせました。その判明した謎のなかで、特に見逃せないのが天才科学者「Dr.ベガパンク」の世界放送です。 【画像】え、子供ってエースだけじゃないの? こちらがロジャーの子かも知れない女性です(3枚) ベガパンクは1115話に描かれた世界放送で、「空白の100年」の間におそらく人為的に海面の水位が200mほど上がり、かつて存在した大陸が沈んだ、という信じられない情報を発信し、世界中に衝撃を与えました。 ただ、これまでのエピソードをじっくり振り返ると、以前から「海面の上昇」についての伏線が張られていた可能性が示唆されています。 例えば、海底にある大監獄「インペルダウン」はもともと陸地だった場所が海に沈み、結果的に海底監獄に変化したのではないか、と考えるファンもいました。また、「麦わらの一味」の操舵手「ジンベエ」の扉絵連載「ジンベエの海侠一人旅」に登場した海底の遺跡も、海面上昇で沈んだ都市かもしれません。 さらには、700年もの間、橋の建設を続けている「テキーラウルフ」や、「ウォーターセブン」の都市全体を船にするという考え方、そして「魚人島編」で登場した謎の巨船「ノア」の存在も、来たるべき海面上昇に備えていた、といわれれば筋は通ります。 このように改めて整理してみると、海面が上昇する伏線は、かなり前から多く張り巡らされていたのかもしれません。 そして、海賊王「ゴール・D・ロジャー」の最期の言葉にも、「海が沈むことを匂わせていたのでは?」と考えられている部分がありました。ロジャーの名言といえば「おれの財宝か? 欲しけりゃくれてやるぜ… 探してみろ この世の全てをそこに置いてきた」という死に際のセリフです。 この言葉をきっかけに大海賊時代が幕を開けた、という点では罪深い発言ですが、「もうじき世界は沈むから海に出た方がいい」という意味にも受け取れるのではないでしょうか? ロジャーは、暗に海が沈むことを世界中に伝えたかったのかもしれません。 ちなみに、それ以外にも「そこに置いてきた」という部分が「底に置いてきた」だったのではないか、という興味深い考察も見受けられました。 これらの出来事が今後どのようにつながっていくのかは分かりません。しかし、謎に包まれていた世界設定が「海面上昇」の情報ひとつでつながっていくとしても、奥深い『ONE PIECE』であれば不思議はありません。今後の展開も期待したいところです。
LUIS FIELD