「異次元緩和」終了で国債発行も短期化へ 財務省の有識者会議が提言
日本銀行が国債(国の借金)の買い入れ額を減らす方針を受け、財務省は国債の償還までの年限を短くする検討に入る。銀行など機関投資家のニーズに応じて、より買ってもらいやすくするねらいだが、利払い費がかさむリスクも抱える。 21日にあった財務省の研究会で有識者が、今後の国債発行について「発行年限の短期化や変動利付国債の発行なども必要となる」との提言をまとめた。財務省はこの内容を来年度以降の国債発行計画に反映させる。 提言は「銀行が今後の国債の安定消化に果たす役割は大きい」と指摘。そのため、より短い年限の国債を求める銀行側のニーズに応える必要があるとした。具体的には、10年を上回る超長期の国債を減らし、5年や10年など、より短期のものを増やすことが考えられる。
朝日新聞社