旧三井三池炭鉱電車の展示始まる 戦前から活躍、地域観光の目玉に
福岡、熊本両県にまたがる旧三井三池炭鉱で石炭を運搬した電気機関車「炭鉱電車」の展示施設が4月、福岡県大牟田市に完成した。施設名「炭鉱電車ステーションゼロ」は近くに、走行するための専用路線の起点があったことに由来。かつて盛んだった炭鉱の歴史を伝え、地域観光の目玉にしたい考えだ。 地元で物流事業を手がける白石自動車(大牟田市)が2022年12月、三井化学大牟田工場から無償で譲り受けたことを機に施設が整備された。展示しているのは1915年製の11号と36年製の19号の2両。 専用路線で使われたレールや枕木を再利用し、線路約50mを施設に再現。2両は保線用ディーゼル車がけん引して走行する。