あのスターたちも春季関東大会に出場していた!モノが違った8人の逸材たち【主筆・河嶋宗一コラム『グラカンvol.20』】
皆さん、こんにちは!! 『高校野球ドットコム』の河嶋です! 5月18日から春季関東大会が開幕しました。開会式では、昨夏甲子園優勝の慶應義塾、選抜優勝の健大高崎の表彰があり、慶應義塾の加藤 右悟主将が選手権優勝旗、健大高崎の箱山 遥人主将が選抜優勝旗を披露しました。真紅(選手権)、紫紺(選抜)の優勝旗を同時に見られ、関東地区を中心に取材している私は感動を覚えました。 【トーナメント表】春季関東地区大会 結果一覧 関東大会はこれまでプロで活躍している選手が出場しています。1年ごとに振り返っても思い出深いのですが、今回は特にモノが違った8人をピックアップして振り返っていきたいと思います。
2011年 春季関東大会(千葉開催) モノが違った高橋周平、渡邉諒の東海大甲府コンビ、上沢直之(専大松戸)も期待通りの快投!
この大会はドラフト候補が集結しました。当時の一番人気は高橋 周平内野手(東海大甲府-中日)。全12球団が注目する大型遊撃手として、初戦の八王子戦が行われる袖ケ浦球場にはスカウトが集結しました。3打数2安打2二塁打2四球という結果でしたが、捉える打球は鋭かったですし、選球眼も高く、モノが違う内容でした。課題のショート守備もしっかりと足が動いていて成長が感じられました。 高橋選手は最後の夏、甲子園に出場できませんでしたが、アジア選手権では優勝に貢献。決勝戦の韓国戦では木製バットで本塁打を放ち、評価をさらに高めました。渡邉 諒選手(東海大甲府-日本ハム-阪神)は1年生ながらベンチ入り。5回表に代打として起用され鋭い中飛。第2打席は満塁本塁打を放ちました。当時から鋭いスイングと甘い球を逃さない姿勢が光っていました。あれだけの技量を持った1年生はなかなか見られません。渡邉選手も13年のドラフトで日本ハム1位指名を受けましたが、その兆しは当時から感じられました。 上沢 直之投手(専大松戸-日本ハム-レイズ-レッドソックス)は前橋商戦で先発して1失点完投。本調子ではありませんでしたが、角度のあるストレートは絶品でした。変化球の精度も非常に高く、しっかりとスカウトにアピールをしていました。