職員に対する市長のパワハラ行為 百条委員会が初会合 今年度中に調査報告書 福岡宮若市
福岡県宮若市の塩川秀敏市長が複数の職員に対してパワハラ発言をしたとされる問題で、宮若市議会では、パワハラ行為について調査する百条委員会の初めての会合が開かれました。 【写真で見る】市長のパワハラ行為を受け百条委員会が初会合
委員長と副委員長を任命
塩川秀敏市長の職員に対するパワハラ問題について事実関係を調査するため設置された調査特別委員会、いわゆる百条委員会。12月6日の初会合では、委員長と副委員長が任命されました。
複数の職員が公平員会に改善申し立て
市長の言動をめぐっては、複数の職員が市の公平委員会に対して「パワハラ行為があった」として職場環境の改善を申し立てています。
記録された市長の言動
関係者が提供したドライブレコーダーや音声データには、車の後部座席から声を荒らげる様子や、職員に対して「辞めろ」などと叱責する音声が記録されていました。 関係者提供のドライブレコーダー 塩川秀敏市長「運転手やったら自分のスマホ見るんか」 職員「すみません」 市長「すみませんですむか!」 関係者提供の音声 塩川秀敏市長「今失敗してガンガン言われた方が良い」「それに耐えきらんかったら辞めろ」「この役を務まらん奴は辞めるしかなかろう」
市長も「パワハラ」との認識示す
市長は、12月1日、会見で自らの行為は「パワハラ」にあたるとの認識を示し謝罪しています。
幹部職員と労組が百条委員会の設置を要望
一方、議会には市職員による労働組合と、26人いる課長のうち25人が、百条委員会の設置を求めていました。
百条委員会とは
百条委員会は、地方自治法100条に基づく調査特別委員会で、正当な理由なく関係者が出頭や記録の提出・証言を拒んだ時には、6か月以下の禁錮、または罰金に処することができます。
百条委員会のメンバーは
宮若市議会では、全会一致で百条委員会の設置が決まり、議長除く議員全員15人が百条委員会のメンバーになっています。 調査特別委員会 神谷喜久雄委員長 「職員さんとの対応、市長がどんな対応をなされていたのか。百条委員会の中でどういう意見が出てくるのか。今から調査研究していかなければいけないと思います」
百条委員会の調査について塩川市長は
百条委員会の調査について塩川市長は「真摯に対応していく」と述べたうえで、「該当者に対する謝罪も含めて、私が何をどう反省したらいいかということが大切だと思います」と語りました。
今年度中に調査報告書
百条委員会は今後、市長や職員への聞き取りを行う予定で、今年度中に調査報告書をまとめることにしています。