どれだけ対策しても盗まれ、警察は頼りにならない…「外国人窃盗団」に狙われやすい日本車トップ10
■30万~40万円をかけても万全とは言えない 「現在、最強と言われているセキュリティシステムが存在しています。このシステムはCANインベーダーやリレーアタックと呼ばれる手法にはほぼ対応できるのですが、ゲームボーイだと破られてしまうこともあります」 加藤さんによれば、オーナーが使い方を熟知していなかったことで有名社外セキュリティを付けていて盗まれた例もあるという。効果が高いセキュリティシステムの多くは30万~40万円前後と高額だが、取り付ける店の技術や使い方の説明がしっかりされていないと宝の持ち腐れだという。 「セキュリティ対策として防犯カメラを何台も取り付けている方もいますが、犯人は狙いをつけて下見を繰り返し、カメラ位置など確実に把握して犯行に及んでいるのであまり効果はありません。一方、最新セキュリティシステムが付いていると犯人側が認識した時点で、犯行を見送るケースも多いようなので、防犯カメラにお金をかけるならセキュリティシステムにかけたほうが良い」 ■マイカーを守るには自己防衛が重要 元警視庁外事課の勝丸さんも、防犯対策の組み合わせが有効と主張する。 「警察も昨今の自動車盗難には一筋縄ではいかないと手を焼いています。だからこそ自分たちで愛車を守るしかありません。家の囲いの塀を高くする。自分の車の、犯人が探し出せないようなところにGPSを設置するなど、デジタル・アナログ両面での防犯対策を組み合わせることが大事です」 卑劣かつ巧妙化する自動車盗難。愛するマイカーを守るには自己防衛が重要だ。予算の許す限りのセキュリティ対策で備えることをおすすめしたい。 ---------- 一木 悠造(いちき・ゆうぞう) フリーライター テレビ報道の現場で記者として主に事件取材を重ねてきたフリーライター。 ----------
フリーライター 一木 悠造