「関東で雪」だと都内では降らない!?天気予報の「よくある」を打ち破る「アバンギャルド河津」さん
今はSNSでだれでも情報を発信できる時代。あなたが知りたかった情報は、誰かがもうネットの海で発信しているかも。本特集は、ミモレ編集部から「新たな視点を得ることができる」「癒しになる」「知らない世界のリアルがわかる」情報をSNSで発信し、密かにバズっている人=「バズり人(びと)」さんのSNSアカウントをご紹介します。 今回は、その名の通り、アバンギャルド(前衛的)に、本音で天気のことをXで日々発信する気象予報士の「アバンギャルド河津」さんにインタビューしました。河津さんはもともと静岡第一テレビや東京キー局でのお天気キャスターでしたが、Xで発信する天気に関する情報が「おもしろくてわかりやすい」と注目を集めています。
占い風味のポストは朝の情報番組のイメージで
――もともとはお天気キャスターをされていた河津さんが、Xで発信し始めたきっかけについて教えてください。 河津さん:2012年ぐらいからXを始めました。当時は静岡で働いていて、現地の天気予報やテレビ番組に出演していたんですが、すでにキャスターの先輩が何人かXをやっていて、天気予報とXは相性がいいよねという話をしていたんです。会社的にも今後積極的にXをやっていこうという流れがあって自分も始めてみました。 ――河津さんのアカウントからは天気に関する占い風味なポストを拝見することが多いのですが、ポストする上で工夫されてる点について、何かあれば教えていただきたいです。 河津さん:内容でいうと、最初の数年は、テレビで喋った内容をそのまま文字起こしのように書いていたんです。当時はまだTwitter(現在のX)は一般的に使われているというより、アニメやマンガなどサブカル好き、ネットが好きな人たちが使っているSNSだったので、そういう人たちに伝わりやすい表現ってどんなものだろうといろいろ試した時、アニメやマンガの名言をもじったものなどが反響があったんです。なのでそういう方向性で行こうと。テレビの天気予報をXでそのまま伝えてもあまりおもしろくないですし、それならテレビでやればいいじゃないか、と。 さらに言うと、今は気象予報士もたくさんいて、気象情報提供会社もXなどネット上でたくさん情報を出しているので、差別化のために、「これまで伝わってなかった人にも、天気予報が伝わるように」という思いで、かなり砕けた口調や、一般的な気象予報士が言わなそうなことをあえて言っているところがあります。 あと、占い風味なポストは朝の情報番組をイメージしています。朝の情報番組って天気予報のコーナーが必ずあると思うんですけれど、占いのコーナーもありますよね。 朝、それらのコーナーをなんとなく見るのが好きになっている方って多いかなって思っていて。私も、天気予報を単に伝えるだけではなくて、ちょっとでも一日が明るく過ごせるようにと工夫した結果で、それがなんとなく数年続いているという感じなんです。 ――朝の情報番組っぽさということですが、ポストする時間帯については意識されているのでしょうか。 河津さん:朝は、やはり当日の天気予報は皆さん気になるかなと思うので、ほとんどポストしています。 余裕があれば昼もポストしています。週間予報のデータが更新されるタイミングがお昼前なので、長期的なこの先の気温の傾向を昼につぶやくことが最近は多いです。皆さんが昼間にその日の気温を体感している時に、この先の週間予報の情報を受け取った方がすっと入ってきやすいんじゃないかなと思っています。 そして夜に、翌日の天気や全体的な天気の傾向をポストする、と時間帯によってポストする内容はだいたい決めています。その時間帯に見てもらえそうな内容を出すように工夫していますね。