（右から）「にっぽんの宝物」の入賞商品をアピールする「ビープラスト」の中村多美子さん・阿部絵美さん

　地域の食品や工芸品、観光商品などをセミナーとコンテスト形式で育てるプロジェクト「にっぽんの宝物」の入賞商品を集めた販売イベントが現在、「JONAI SQUARE（ジョーナイスクエア）」（佐賀市城内1）で行われている。（佐賀経済新聞） 【写真】「JONAI SQUARE」で販売する「にっぽんの宝物」入賞商品 　2009（平成21）年に始まった「にっぽんの宝物」では、セミナーを通じて、商品開発や販売戦略、自社商品の紹介などについて学んだ後、地域大会に出場。グランプリなどの受賞で全国大会に当たる「ジャパングランプリ」「世界大会」に進む。昨年度の「2023～2024グランプリ」では、「袈裟丸（けさまる）マリン」（唐津市鎮西町）の「天然袈裟丸うに」が「ジャパングランプリ」の最高賞「グランドグランプリ」を、「恵味香（めぐみか）」（唐津市浜玉町）の「フレッシュ味香みかん」がドリンク部門のグランプリを、「佐賀県赤酢プロジェクト実行委員会」（佐賀市大和町）の「佐賀の赤酢」が調味料・ソース部門のグランプリを、「ふるさと倶楽部」（唐津市船宮町）と「唐津くん煙工房」（唐津市松南町）の「スモークド粉雪サラミ」がローカルフード・肉調理／加工部門の準グランプリを、それぞれ受賞した。 　佐賀県内で初となる同コンテスト入賞商品の販売イベントを開くことになったきっかけは、サガテレビ子会社で、食や雑貨などのセレクトショップ「ジョーナイスクエア」を運営する「ビープラスト」（佐賀市城内1）が「唐津くん煙工房」にショップでの販売を提案したことから。佐賀県内の複数の事業所が「にっぽんの宝物」でグランプリなど入賞していることを知り、「にっぽんの宝物」を運営する本部に「ジョーナイスクエア」での販売イベント開催を打診し、実施に至った。 　会場では、「フレッシュ味香みかん」「佐賀の赤酢」「スモークド粉雪サラミ」などの佐賀県内の事業者の入賞商品を含む約20の事業者が手がける約60点を販売する。「ビープラスト」ブランド戦略グループの岩本孝次さんによると、一番人気は「セブンライツ」（東京都三鷹市）の「風の散歩道レモンケーキ」で、販売イベントを始めた12月20日から1週間で用意した商品が売り切れ、追加で商品を取り寄せたという。 　岩本さんは「佐賀のものはもちろん、全国からいい商品が集まったので、ぜひ手にしてほしい。人気商品は継続して当店で販売できるよう考えていきたい」と話す。 　営業時間は9時～18時（土曜・日曜は10時～）。1月22日まで。