プリントシールを令和→平成の写りにAI変換 昔の加工が人気のワケを取材
【涙袋や二重幅を強調した『KATY』】(平成27年・2015年に登場) 今やトレンドの1つとして定番になっている韓国のテイストを取り入れた、“元祖韓国風プリ”。「盛れ感があるのに自然に見える」がコンセプトで、ハリ・うるおいが感じられる“ぷるん”とした肌と、涙袋や二重幅の強調により実現する“自然な目の盛れ感”が特徴。
【美白肌が魅力の『SUU.』】(平成30年・2018年に登場) “透明感”をコンセプトにしていて、半透明で淡い発色の「透けちゃうシール」や、透明感のある肌・髪の仕上がりが特徴。サラっとしたくすみのない質感の美白肌と、ふわっと光輝く髪の写りが魅力。
■顔の見た目の仕上がりは「その時代のトレンドを反映」
平成にはやったプリと、令和で人気となっているプリントシール、それぞれの特徴について担当者は、「昨年ごろまでは、“シンプルな見た目の令和プリ”、“落書きなどで派手に仕上げた平成プリ”という違いがあったように思いますが、最近では落書き風のスタンプでプリをデコレーションするユーザーも増え、“平成風のプリ”が“令和プリの新しい1ジャンル”として楽しまれているようにも感じます」とコメント。 また、顔の見た目の仕上がりについては、「その時代のトレンドが反映されていることが多く、『令和プリ』と『平成時代のプリ』を並べてみると全体的な色味やパーツの表現、質感等が異なります。具体的には、『令和プリ』は“青みがかった色味・透明感・まつげと涙袋や鼻筋といったパーツの立体感”が特徴」であると説明し、『平成プリ』については「“自然な色味・華やかなメイク感・目の大きさが目立つよう細かなパーツはなじませる”が特徴、というような違いがあります」と、時代による加工の変化を明かしました。
■なぜ『平成プリ』が人気? 平成の“派手な感じ”が“新しいもの”と感じる若者も
また、こちらの企業では、他にも平成の要素を取り入れた『サンリオキャラクターズ 平成プリ』を展開。1990年代後半に流行した、お花をつけたハローキティなどがデザインされた撮影フレームを搭載しており、平成を思い出す懐かしいデザインとなっています。 このように、プリ機に平成要素を数多く取り入れているフリュー。『平成プリ』の魅力や人気の理由について聞いてみると、「数年前はシンプルなテイストが主流でしたが、今の若者たちは、平成時代に流行したような、“キラキラ感”や“派手な感じ”を好む方が増えているように感じています。懐かしさを感じているというよりは、平成時代のそういった(キラキラ・派手め等)コンテンツが新鮮に映り、“新しいもの”として若者たちから人気を得ているのではないかとも思っています。平成プリも、“SNSで見かけたあの派手な落書きをしてみたい”、“カラフルなプリが撮りたい”といった楽しい体験がしたいというニーズが人気の理由の一つではないかなと思う」と分析しました。