【Playback箱根駅伝】第49回/日体大 快進撃止まらず5連覇! 東海大が初の箱根路
2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの) 第49回箱根駅伝総合成績をチェック
第49回(1973年/昭和48年) 日体大が全員区間4位以内の堅実な走り 大東大が復路で初優勝
これまで伴走車は各校の自主運営だった伴走車が、今大会から大会公式の伴走車として陸上自衛隊のジープが登場。東海大が初出場し、日体大が5連覇に挑んだ。 1区は東洋大の松田進が、2位の大東大に1分31秒差と飛び出す展開。2区は国士大の古賀丈雄が区間賞を獲得して押し上げる。3区に入ると、日体大ルーキーの荒野吉之が東農大と国士大を抜いて首位に立った。後方から区間賞で日大の林千都志が迫ったが、5区は日体大の石倉義隆が2年連続区間賞でリードを広げた。往路は日体大が6時間4分56秒で制覇。2位の日大には7分44秒と大差をつけた。 一斉スタートの6区は、3年連続山下りのスペシャリストの日体大・今野秀悦が大東大、中大との競り合いを制してトップに立つ。5秒差で大東大、さらに7秒差で中大と僅差でのタスキリレーとなった。 7区は中大の大花弘美が区間賞。日体大との差を5秒差に追い詰めた。大東大は8区の兼田賢一、9区の安田亘、10区の味沢善朗と後半3区間で連続区間賞を獲得。5時間40分45秒で大東大が初の復路優勝を勝ち取った。総合でも2位と過去最高順位を占めている。 復路は中大が健闘して2位に入ったが、往路11位と遅れたことが響き総合6位だった。日体大は7区以降で区間賞を獲れなかったが、往路の貯金が大きく、通算唯一の11時間台となる11時間47分32秒で5連覇を達成した。 2年ぶりに予選会を勝ち上がった早大は史上初の最下位。初出場の東海大は復路で早大からリードを奪い、総合14位でフィニッシュした。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)
月陸編集部