ブリヂストン、ゴム人工筋肉を使った新型ロボ披露 自然や動物の動きを再現
ブリヂストンの社内ベンチャーであるブリヂストン ソフトロボティクスベンチャーズ(音山哲一最高経営責任者=CEO)は、「ゴム人工筋肉」を用いた柔らかいロボット「モーフ」を披露した。ゴム人工筋肉は、生物の呼吸や潮の満ち引きなど自然や動物の動きを再現できるのが特徴で、モーフを活用した無目的室「モーフ・イン」も公開した。 同社はタイヤ開発のノウハウを活用し、ゴム人工筋肉を用いたロボットの開発を進めている。今回のモーフは3例目となる。モーフは、動物や自然界のデータを元に人工筋肉に空気を出し入れすることで、「モーフならではの独特な動きを再現する」(同社)という。 開発に携わった山口真広主幹は、「ブリヂストンの人工筋肉の研究では、筋肉を強くする部分がメインだった。今回は未知の部分を探求することができた」といい、今後はウェルビーイング(心身の幸福)用途などで活用方法を模索していく。