<春に駆ける’22センバツ>選手紹介/15止 聖光学院 大槻俊齊内野手/狩野泰輝外野手/小松桜吏投手 /福島
◇ナンバー1の俊足 大槻俊齊(おおつき・しゅんさい)内野手(2年) 静岡県出身。小学と中学では百人一首の授業があり、校内大会でトップ10に入ったこともある。好きな句は「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな」。「日本の古き良き優雅でみやびな情景が目に浮かぶ」と話す。 50メートル5・9秒とチーム一の俊足を誇る。昨年の秋季大会では2度、盗塁を成功させた「代走の切り札」で、思い切りの良さが持ち味だ。「百人一首で培った集中力で相手投手の癖を見抜き、瞬発力を発揮できているのでは」と自己分析する。 好きなプロ野球選手は、相馬市出身で盗塁のスペシャリストでもある鈴木尚広さん(元巨人)。将来の夢は、歴史の先生で、尊敬する偉人は西郷隆盛。戦国から幕末と、第二次世界大戦に興味があるという。 165センチ、64キロ。内野手。右投げ右打ち。 ◇皆の盛り上げ役に 狩野泰輝(かのう・たいき)外野手(2年) 学校がある伊達市出身。幼稚園年長から水泳を習い、中学では福島ボーイズで野球に励みながら、水泳部に所属。県大会で優勝したこともある実力者だ。趣味は温泉巡りで、中でもイチオシは飯坂温泉の共同浴場「波来(はこ)湯」。「高温だが、滑らかな泉質でリフレッシュできる」と話す。 チームのムードメーカー的存在でありたいと思っている。「皆を笑わせることが好きなので、ベンチが暗かったら雰囲気を盛り上げて和やかにすることが僕の役割」と言う。 自分の強みを「何事もやると決めたら最後まで諦めずにやり遂げること」と分析。好きな言葉は「継続は力なり」だ。大好きなカツカレーをかき込みつつ、日々パワーアップに励む。甲子園での目標は「レフトスタンドにぶち込む」ことだ。 180センチ、80キロ。外野手。右投げ右打ち。 ◇唯一のサブマリン 小松桜吏(こまつ・おうり)投手(1年) チーム唯一のサブマリン。中学2年の秋、宮城臨空リトルシニアの監督から「腰の回転が横手や下手向きだ」と指導を受け、少しでも可能性があるなら……と下手投げに転向した。同じアンダースローの高橋礼(ソフトバンク)のフォームを参考にしている。 中学時代は野球と陸上競技に打ち込み、体力には自信がある。特設の陸上部で1500メートルに取り組んできただけに、高校の練習でライトポールとレフトポール間を6往復するメニューでは、先輩たちを抑えてトップになることも多い。 この冬は、太ももにチューブを巻いて横歩きし負荷をかけたり、日によってはスクワットを100回こなしたりするなど、下半身を強化。「焦らず、腐らず、諦めず」をモットーに高みを目指す。 183センチ、63キロ。投手。右投げ左打ち。=おわり