『ビリオン×スクール』出演俳優・上坂樹里「学園ドラマに出るという夢が叶った」
「いい意味で陰があるよね」と評してもらった
──上坂さんは俳優としては、しっかり準備して理詰めで役を作っていくか、それとも現場で自由にアドリブを利かせていけるタイプ、どちらでしょうか? 上坂 準備をして気持ちを作っていかないといけないタイプかなと思います。今回も休憩中によくひめ香のことを考えて、“自分モード”に完全に戻れる瞬間は少なかったです。 ──ひめ香もですが、去年はドラマ『いちばん好きな花』でキーマンとなる美鳥の少女時代を演じたりと、ちょっと複雑なバッググラウンドを持った役が多いですよね。 上坂 確かに(笑)。今回、瑠東東一郎監督が私のことを「いい意味で陰があるよね」と評してくれたんです。なので、ネガティブに思わないで素直に強みとして持っておきたいと思います。前までは画面の中でどんな風に映っているか、放送が始まるまで不安の方が大きくて緊張していたんです。でも少女時代の美鳥のときも想像以上に注目していただきましたし、友達からも連絡がきて純粋にうれしかったです。 ──以前から「憧れは清原果耶さん」とよく話されていますが、理由をお伺いできますか? 上坂 清原さんが『nicola』のモデルでいらっしゃった頃からのファンなんです。でも出演しているドラマや映画では、全然違う印象を受けて。作品ごとの世界観にしっかり染まっている、そのギャップが強烈で、世界観の中に本当に生きている人という印象すらありました。 今の私はお芝居ではまだ「どう見られるか」に意識が向いていて、作品全体まで見渡せていないなと思っています。でもトータルで良い作品をお届けすることが役目な、だと思っているのでどんな作風でもその世界観に染まっていけることを目標にしています。 (取材・文/大宮高史)
大宮高史