今話題の友近主演YouTubeドラマがついに再生回数360万越え!昭和の2時間ドラマを蘇らせたのは平成生まれのテレビ制作者/シリーズ化ファン熱望!次なる舞台は…?
愛媛でのロケについてお聞きします。途中で流れるCMが実在の企業だと知り驚きました。そのスポンサーやロケ地探しはどのようにされたのですか?
ロケ地探しと営業を一緒にやっていました。友近さんは愛媛をすごく大切にしておられるし、そこでの交友関係やネットワークが本当にすごいんです。コマーシャルは、友近さんの講演会によくいらっしゃる企業の方などから賛同を募り、制作しました。動画バージョンと静止画バージョンでちゃんと金額も違うんですよ。地道に少しずつお金と協力を集めていきました。 ―特に印象に残ったロケ地や協力してくれた人はいますか? 山のようにいます。特に協力してくださったのは、やはりホテルです。撮影隊の拠点兼ロケ地として、友近さんが普段から親しくされている「奥道後 壱湯の守(松山市)」さんに協力いただきました。 スタッフとキャスト合わせて30人以上のロケ隊だったので、宿泊費が大変なんです。タイアップ協力や食事の提供をしてくださり本当に感謝しかありません。味があって最高にいいホテルなんですよ。 他にも、ロバート秋山さんの親戚の方が愛媛県の幅広い企業と関係があったこともあり、そちらからも協力いただきました。ロケ弁の手配には友近さんのお母様が動いてくださったりと、本当に全員野球でした。
また違う町を舞台に『友近サスペンス劇場』を見ることはできるのでしょうか?
ありがたいことに次回作を見たいという声をたくさんもらっています。タイトルが『外湯巡りミステリー』ですから、日本各地の温泉地を巡って撮っていきたいですね。友近さんは沖縄でやりたいとか、僕は東海地方もいいなとか思っているんですけど、やはり問題は制作費ですね。一時は数百万円の赤字で僕の貯金から持ち出していましたし、今回友近さんの出演費は1円もお支払していないどころか、ご自分で協賛までされているので、「企画・協賛・主演 友近」というとんでもない作品なんです。次回作を作るとしたらそこが課題ですが、本当にシリーズ化できたらいいなと思っています。
そもそもフィルムエストをはじめたきっかけは?
映像を作ることがずっと好きで、10歳から編集していました。当時大学生だった2014年に世の中に発信したいという思いで、YouTubeチャンネル(フィルムエストTV)を立ち上げたんです。映像を使って面白いことをやりたいという友達と一緒に、最初はバラエティー番組の真似ごとをやっていましたが、全く再生回数は伸びませんでした。 そんな中、当時から好きだった古い映像を再現して、“あの頃”っぽいニュース映像を投稿したらPV数が伸びて、あれ?と思ったんです。そのあとコロナ禍になって、世間でテレワークの推進が叫ばれたとき、「テレワーク」というワードはどこか古臭いのに、新しいものとして言われているのが自分の中で面白くて、そこで「昭和風テレワークCM」を作ったらかなり反響がありました。そこから昔の視点や解釈を通して、現代の物事を見るとどうなるか?という動画を立て続けに制作しています。チャンネル自体は今年で10周年、このスタイルになったのは4年前ですね。
フィルムエスト今後の展望を教えてください!
今回、初めて長編の「作品」という形にできたことが良かったと思っています。これまで動画自体はすごい数を作っていますが、「作品」にすることによって今回のように何回も繰り返し見てもらえる。だから今後はもっといい「作品」を作っていきたいです。そのためには、普段やっている短編作品を続けて腕を磨きながら、また次に備えていきたいと思っています。 あと香港映画を撮りたいですね!80年代のジャッキー・チェンがバリバリやっていた頃の香港映画ってめちゃくちゃ面白いんですよ!あの雰囲気を再現してみたい。いつかは海外で撮ってみたいですね。