”ヌード写真”に”ポルノ出演”、スキャンダルが次々発覚!…あとがないマドンナを救った三菱電機会長の「衝撃の決断」
あなたは「呼び屋」という職業をご存じだろうか。海外のアーティストを招いて公演を実現させることを生業とする彼らは、長年に渡ってその手腕で日本の音楽史を彩ってきた。 【漫画】「しすぎたらバカになるぞ」…性的虐待を受けた女性の「すべてが壊れた日」 本書の著者は、マドンナやボン・ジョヴィの日本初公演を実現させるなどして、呼び屋として名を揚げた。茨城県の小さな村で生まれた男は、いかにして多数の著名なアーティストを日本に招聘できるほどの大物となったのか。 本連載では、『呼び屋一代 マドンナ・スティングを招聘した男』(宮崎恭一著)より一部抜粋・再編集して、50年にもわたって国内外のアーティストと関わってきた著者の人生の軌跡と、彼が支えてきた日本の音楽シーンの変遷についてお届けする。 『呼び屋一代 マドンナ・スティングを招聘した男』連載第3回 『「ボン・ジョヴィは軟弱」「マドンナは下品」…ブレイク前には酷評されていた「超大物アーティストたち」の衝撃の実態』より続く
次々に発覚するヌード写真やポルノ映画の出演
マドンナはコンサートより先にCMが決まったら日本に行くということになっていましたが、なかなか決まりませんでした。 彼女は84年になると世界中で売れていたので、CMの本契約となるとその金額は10万ドルに跳ね上がっていました。日本でのCM出演をめぐっては、相当揉めたのです。 マドンナのCMでは、最初、電通が日立製作所から内諾を取ってきました。それでまた僕にニューヨークに行って来いというので、マドンナのマネージャーにプレゼンしに行きました。 ところが帰国して話が決まりかけたところで大事件が起こります。マドンナが、まだ売れる前にヌード写真を出していたことが発覚したのです。 当時の日本では、ヌードになったタレントのCM出演はNGでした。それで日立が降りました。 スキャンダルにもかかわらず、彼女は世界中で売れていたのですが、CMの効果を考えるともったいない話です。 それで次に日産自動車が候補に挙がりました。売り出し中だった小型車の日産マーチのCMに使いたいということで、僕は絵コンテをもって交渉に行きました。 そして帰国すると、またしてもトラブルが起こりました。今度はポルノ映画に出演していたことがアメリカで話題になっていたのです。それで日産との話も流れてしまったのです。