ローマ－シカゴ線を開設したITAエアウェイズ（同社提供）

　イタリア国営のITAエアウェイズ（ITY/AZ）は現地時間4月7日、ローマ－シカゴ線を最大週6往復で開設した。7番目の北米路線で、6月からは週7往復（1日1往復）のデイリー運航に増便する見通し。 　運航スケジュールは、シカゴ行きAZ628便がローマのフィウミチーノ空港を午前9時20分に出発し、シカゴのオヘア国際空港へ午後1時10分着。ローマ行きAZ629便が午後3時にシカゴを出発して、翌日午前7時20分に到着する。 　機材はエアバスA330-900（A330neo）型機など。初便となった7日のAZ628/629便は、A330-900（登録記号EI-TYC）が投入された。 　北米にはニューヨーク、ボストン、マイアミ、ロサンゼルス、ワシントン、サンフランシスコへ就航済みで、5月からカナダのトロントへ就航する。 　ITAは経営破綻したアリタリア－イタリア航空に代わる航空会社で、イタリアの経済開発省が100％出資し2020年11月に設立。2021年10月15日に就航した。日本路線も運航しており、ローマ－羽田線を2022年11月5日に開設し、今年3月からは週7往復に増便している。IATA（国際航空運送協会）の2レターコード「AZ」はアリタリアから継承した。 　2023年5月25日には、ルフトハンザ航空を中核とするルフトハンザ・グループが、ITA株の41％を取得すると発表。今年1月には、全日本空輸（ANA/NH）とコードシェア（共同運航）を核とした提携契約を締結したと発表した。