坂本冬美の曲を歌う女性の声も…六代目山口組・司忍組長「82歳誕生会」で見せた「破顔一笑」緊迫撮!
「見えられました!」 愛知県瀬戸市の某所に、寒風に負けない野太い声が響いたのは1月25日の夕方4時半を過ぎた頃だった。その声を合図に、黒塗りの高級車が現れた――。 【現物写真】すごい緊張感…!六代目山口組・高山清司若頭に住吉会会長、稲川会会長「緊迫の頂上会談」内部写真 場所は六代目山口組の二次団体・瀬戸一家の本部。駐車場にはズラリと六代目の幹部たちが並ぶ。私服警官が警備にあたるなど緊張感が高まるなか、高級車から降り立ったのは司忍組長(82)だ。 「この日、行われたのは司組長の誕生会です。高山清司若頭(76)や竹内照明若頭補佐(63)ら、参加できる幹部は全員出席し、司組長の誕生日を祝いました。5時半過ぎにはカラオケ大会がスタート。過去の誕生会と同様にコンパニオンが呼ばれたのか、歌自慢の組員たちの美声に交じり、時には坂本冬美の曲を歌い上げる女性の声も聞こえました。大いに盛り上がった誕生会は、7時過ぎまで続きました」(警察関係者) 宴会後、高山若頭と竹内若頭補佐に先導され、上機嫌で出てきた司組長。祝いの美酒を満喫したのか、その顔は赤らんでいる。目尻が下がるほどの笑顔で幹部たちと談笑すると、迎車に乗り込み、本部を後にした。 充実の誕生会となったようだが、一方で気になる点もある。コロナ以降、司組長は誕生会を秘密裡に行ってきた。しかし、今年は1月中旬には界隈に噂が流れた。なぜ今回は開催を隠さなかったのか。 「その健在ぶりをアピールすることが狙いだったからでしょう。神戸山口組との分裂抗争は今夏で10年目に突入します。それを前に、組の一体感を内外に示すため、幹部も勢揃いする誕生会をあえて隠さないようにしたのではないでしょうか」(山口組を取材するジャーナリスト) ’15年8月から始まった分裂抗争。両陣営の構成員数は六代目側が約3800人に対し、神戸側は推定200人にまで激減している。戦力差が大きく開くなか、節目を前に年明けには大きな波乱があった。 1月14日、愛媛県四国中央市のスターバックスにて、六代目山口組二次団体の元組員が銃殺される事件が発生。犯人とされたのは元神戸山口組傘下・池田組のナンバー2の前谷祐一郎若頭だ。 「池田組は、六代目と敵対する武闘派組織の絆會と同盟関係にあり、神戸山口組とも’22年9月に対等な親戚関係を結ぶなど『反・六代目山口組連合』の要石とも言える存在です。そのナンバー2が指名手配され、不在となった意味は大きい。 絆會の若頭も’20年に銃撃事件を起こし、指名手配され姿をくらませていますから、連合側はまた実力者を失ってしまった。今回の銃撃事件自体は私怨によるものと言われており、六代目側も各ブロックに『報復はするな』という主旨の通達を出しています。六代目側は勝手に自滅していく敵陣営を見て、高笑いが止まらないのではないでしょうか」(同前) 六代目側は外交にも余念がない。事件から3日後、住吉会幹部の葬儀に訪れた高山若頭は、そこで稲川会・内堀和也会長(71)、住吉会・小川修司会長との3者会談を開催。親交を深めた。誕生会で司組長が見せた破顔一笑の表情の裏には、最終局面に入った分裂抗争への余裕が表れていたのかもしれない。 『FRIDAY』2024年2月16日号より
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