「家を出る息子の笑顔が忘れられない」それが最後に見た元気な姿だった “替え玉保険金殺人” の裁判で明かされた母親の思い
南波被告と安藤さんは21年2月、愛知県で出会いました。安藤さんが熱心に活動していた団体の勧誘で、南波被告に声をかけたことがきっかけでした。 安藤さんの母親(2022年3月6日の供述調書によると) 「南波さんが団体に入ったことも、本当に嬉しかったと思います。その気持ちを裏切ったと思うと、とても悔しい気持ちです。今も普通に暮らしている犯人を私は絶対に許しませんし、今後も許すことはできません」 この日の公判で検察側は、もう一つの母親の供述調書も読み上げました。 安藤さんの母親(2022年8月17日の供述調書によると) 「事件のことを聞きました。なぜ魁人がこんな目に遭わなければいけなかったのか。魁人は、犯人と会うのを本当に楽しみにしていました。家を出るときの魁人の笑顔が忘れられません」 「魁人の気持ちを踏みにじった犯人を許すことはできません。魁人は何も悪いことをしていないし、考えるほど犯人に腹がたちます」 そして、こう話したといいます。 安藤さんの母親(2022年8月17日の供述調書によると) 「魁人は優しい子だから『そんなことを言ったらダメだ』と注意されるかもしれません。でも、言わせてください。 『犯人を殺してやりたい。同じ苦しみを味わわせてやりたい』 こんなことを考えていては、魁人は喜びません。本当の気持ちを胸に秘め、今は真実を明らかにして欲しいです。犯人は正直に話し、自分の罪を償って欲しいです」 公判は25日に論告求刑と最終弁論があり、来月2日に判決が言い渡される予定です。
中国放送
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